EXHIBITION | TOKYO
小畑多丘(Taku Obata)
「Move the volume」
<会期> 2022年3月29日(火)- 5月14日(土)
<会場> 3110NZ by LDH kitchen
<営業時間> 火 – 木 11:00-16:00 金 – 土 11:00-17:00 日月祝休
この度NANZUKAは、小畑多丘の新作個展「Move the volume」を、中目黒の3110NZ by LDH kitchenにおいて開催いたします。
小畑は、1980年埼玉県生まれ、2006年 東京勢術大学美術学部彫刻学科卒業、2008年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。自らもブレイク・ダンサーとして活動する中で、ヒップホップミュージック独特のリズムやビートと同期するその激しく複雑な動きを伴うブレイクダンスとアート作品の関係性というコンテクストを基に、様々な造形的実験を続けてきました。
小畑は、ダンスと作品制作の関係を「量」で説明します。ダンスにおいて、身体の量は増減したりはしませんが、一定の量自体が動いて変化する(移動する)ことで、表現が生まれます。一方で、立体作品や平面作品の制作においては、量自体の増減が可能となることによって新たな表現の可能性が生まれます。主に増量によって造形が生まれる粘土塑像、逆に削り出すという減少を伴う木彫、絵の具の量の増減によって生まれるペインティング、いずれも奥行きの空間や時間軸など変幻自在な表現を可能にします。また、これらの創作行為に伴う身体移動も、小畑にとってダンスとの重要な相関関係を表しています。
本展において、小畑は3点のペインティングを制作しました。1人のB -BOYを白と黒の対で表した作品は、ハンコの凹凸の関係のように量の移動を体現しています。また、マゼンダ、シアン色を伴う作品は、ダンサーの軌道やエネルギーを抽象的に表したとも解釈できる作品です。大きな白黒の作品は、50人のB-BOYによるダンスを量の関係性において表した作品です。
皆様に本展をご高覧頂けると幸いです。
3110NZ by LDH kitchen(3110エヌゼットバイエルディーエイチキッチン)
https://nanzuka.com/ja
東京都目黒区青葉台1-18-7
tel:03-5422-3877