EXHIBITION | TOKYO
南條俊輔フランソワ(Shunsuke François Nanjo)
「夢のアルゴリズム」
<会期> 2022年6月4日(土)- 6月25日(土)
<会場> TOMIO KOYAMA GALLERY Tennoz
<営業時間> 11:00-18:00 日月祝休
小山登美夫ギャラリー天王洲では、6月4日より、南條俊輔フランソワの個展「夢のアルゴリズム」を開催します。
南條はさまざまなメディアで自身の作品を発表していますが、今回は最新のペインティングを中心に、映像作品、彫刻作品を展示します。
南條俊輔フランソワによるアートに対する姿勢と、今回の展覧会「夢のアルゴリズム」についてのコメントです。
「自分の作品は最終的に「人」がテーマなのではないかと思っています。「人」はいつの時代にもアートという乗り物に乗せて、夢や希望、恐怖や悲しみなどを語り続けてきました。アートというメディアは現実というカオスを見つめるツールであり、そのツールを通じて世界観を浮き彫りにすることであるように思います。アートのメッセージは世代、国境、文化を超えて変わるものではあるものの、その到着地点は「人」でしかないと思います。また、デザイン、建築、文学、科学、政治などのすべてが、私たち「人」を中心に渦を巻き、流れを作り、歴史を築き上げていると思います。その渦の中から、アートというメディアを用いて少しでも流れをせき止め、「人」の足を止めさせることができたらいいのではないか、と思い今日に至りました。」
「L’Algorithme des rêves=夢のアルゴリズム」について
「この展覧会で紹介する作品は文学、哲学、歴史、映画、インターネットやビデオゲームなどの物語をもとに描かれた作品群です。村上春樹、デヴィッド・リンチ、荘子の夢、あるいはコジマプロダクションのゲーム作品などに描かれた世界観の中には必ずある種の異変、空白、異次元への入り口が裂け目のように生じてきます。そのような隙間は、フーコーのいうヘテロトピア、またはハキム・ベイの指摘するTAZ (Temporary Autonomous Zone)と重なるような意味を持っているのではないでしょうか。そしてそれはメタバースのように、もう一つの世界への入り口でもあるのです。その隙間で生じる物語性に興味を持ち、影響されながら制作した作品です。」
南條俊輔フランソワは1981年東京生まれ。2005年にフランス,トゥルーズ市立ミライユ大学で美術を専攻し修士課程を取得。おもにヨーロッパとアジアで制作活動しています。東京、パリ、北京、ミラノ、ニューヨークなどで個展。また、ハワイビエンナーレ(2019)、茨城県北芸術祭(2016)、e-art festival(チュニス、2016)など国際展にも参加。平面や立体作品、アナログとデジタルなど多彩なメディアを駆使し、理想郷(ユートピア)をテーマに活動しています。COMPOSIT Collectiveのメンバーとしても活動中。
TOMIO KOYAMA GALLERY Tennoz(小山登美夫ギャラリー天王洲)
http://tomiokoyamagallery.com/
東京都品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex I 4F
tel:03-6459-4030