EXHIBITION | TOKYO
リカルド・ゴンザレス(Ricardo Gonzalez)
「Nothing Is Without Meaning」
<会期> 2021年4月8日(木)- 5月15日(土)
<会場> hpgrp GALLERY TOKYO
<営業時間> 12:00-19:00 日月火休
It’s a living. 「生きている」、「生きるということ」または「人生」とも訳せるかもしれないこの言葉を自身のシグネチャーとするアーティスト、リカルド・ゴンザレスの新作展「Nothing Is Without Meaning」開催をご案内申し上げます。
It’s a livingはリカルド・ゴンザレスを表現するフレーズにとどまらず、彼の哲学とも言えます。美しく、シンプルな書体で描かれるリカルドの作品は、巨大なスケールの壁画や世界規模のブランドのロゴや広告、またストリートで見かけるステッカーまで、様々な形で発表され続けています。
祖父が1960年代に書いたカリグラフィーの美しさに魅せられて自身もカリグラフィーを始めたリカルドは、その過程でグラフィティ文化にも強く影響を受けながらニューヨークでタイポグラフィーを学びました。「書」の要素が強いカリグラフィーと、画面全体のグラフィカルなクオリティに影響するタイポグラフィーの面白さを融合させることで確立されたリカルド独自のスタイルは、ストリートカルチャーの温度感を保ちながらも、優雅で洗練された表現が特徴的です。
今回の新作シリーズには「Breathe」「Walk」「Think」など、人生において幾度となく繰り返される行動が散りばめられています。私たちが繰り返す日常の一瞬がやがて人生となるように、彼の手によって反復される言葉は豊かな表情を纏い、未曾有の時代に力強い存在感を示すメッセージとなります。世界的なパンデミックが続く中、意欲的に制作を続けるリカルドは、毎日の制作に没頭することで混沌とした世界をより客観的に観察しているようです。
「私たちの日常に無意味なことなど一つもない。どんな行動も知らず知らずのうちに他者と繋がり、自分達を理解することにつながる。些細なことが他人や自分の人生に深く影響することもある。毎日の全ての行いが私たちの人間性を決定し、そして人生の意味を形作っていく。それがIt’s a living、『生きる』ということだ。」
−リカルド・ゴンザレス
hpgrp GALLERY TOKYO (エイチピージーアールピーギャラリー)
https://hpgrpgallery.com/
東京都港区南青山5-7-17 小原流会館
tel:03-3797-1507