EXHIBITION | TOKYO
岡本瑛里(Ellie Okamoto), 荻野夕奈(Yuna Ogino), 金子富之(Tomiyuki Kaneko), 熊澤未来子(Mikiko Kumazawa), 水野里奈(Rina Mizuno), 山本竜基(Ryuki Yamamoto)
「パンとサーカス展」
<会期> 2022年4月20日(水)- 5月21日(土)
<会場> Mizuma Art Gallery
<営業時間> 12:00-18:00 日月祝休 ※GWに伴い4月29日(金・祝)、5月1日(日)~5月5日(木・祝)まで休廊
ミヅマアートギャラリーでは、4月20日より岡本瑛里、荻野夕奈、金子富之、熊澤未来子、水野里奈、山本竜基による「パンとサーカス展」を開催致します。島田雅彦氏による新聞連載小説「パンとサーカス」の挿画を担当した6名の作家によるアーティストユニット「コントラ・ムンディ」*。その全382回に及ぶ挿画の原画、および小説の世界観に着想を得た新作を一堂に集め展示いたします。
小説「パンとサーカス」は2020年7月31日より2021年8月29日まで中日新聞、東京新聞など新聞三社連合各紙の朝刊紙上に連載され、本年3月に講談社より単行本が刊行されました。冒険とサスペンス、政治と社会、宗教と愛などあらゆるジャンルの境界を越え、ニューヨークからメタバースに至るまで次々に舞台を変えながら、表面的日常には見えてこない社会の構造が浮かび上がってきます。それぞれの思惑を秘め自らの生命の火を様々に輝かせる登場人物たち。混迷の度を深めながら再構成が進む現在の社会情勢を反映したエンターテインメント作品で、今日の世界の中で生きる姿勢を読者に問いかける、壮大な革命小説となっています。
その小説の掲載各回に添えられた挿画も、スタイルの異なる6名の作家が次々に交代しながら担当するという型破りなものでした。登場人物の描写は各作家に委ねられ、同一の場面や人物に対しても描き手の視点が異なることで違った印象が生まれます。現実の世界と同様に、新しい情報を得るたびに何度も小さな混乱と懐疑を経て、世界の事象を読者自身で補完しながら把握することになります。
普段の制作と異なる試みに挑戦した6名の挿画の仕事、また本展のために制作された新たな絵画作品をぜひこの機会にご高覧頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
*ユニット名「コントラ・ムンディ」とは作中で主人公たちが結成する秘密サークル名であり、ラテン語で「世界の敵」を意味します。
Mizuma Art Gallery (ミヅマアートギャラリー)
https://mizuma-art.co.jp/
東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
tel:03-3268-2500