EXHIBITION | TOKYO
ミスチーフ(MSCHF)
「No shoes. No phone. No service.」
<会期> 2024年1月17日(水)- 3月9日(土)
<会場> 3110NZ by LDH kitchen
<営業時間> 水・木:11:00-16:00 / 金・土:11:00-17:00 日月火祝休
この度NANZUKAは、3110NZ by LDH kitchenにて、NYのブルックリンに拠点を構えるアートコレクティブ、MSCHF(ミスチーフ)の日本初個展となる「No shoes. No phone. No service.」を開催いたします。
MSCHFは、2019年より活動を開始。人類の文化、政治、あるいは貨幣社会といったシステムの不合理性や滑稽さを暴き出し、それを利用して精密に計算された介入システムを、視覚表現を用いながら提示している概念的なアート集団です。(MSCHF is a conceptual collective developing elaborate interventions that expose and leverage the absurdity of our cultural, political, and monetary systems.):公式より。
MSCHFの作品は、現代の高度消費社会の有様を、最新のテクノロジーを用いながら急進的且つアイロニカルに描写します。スニーカーがアート化され、アートが商品化される現在において、その創作活動は、産業化したアートそのものをも自虐的に捕らえます。例えば、訴訟問題にまで発展したNIKE AIRMAX97のエアソール内に人間の血をパックした「サタン・シューズ」では、著作権ビジネスとアート的創作活動の境界を更にもう一段階深掘りして、提示して見せました。
本展では、2022年にNYのペロタンにて発表されたCelebrity iPhones シリーズとWavy Sneakersシリーズと称された作品を展示します。Celebrity iPhonesは、セレブリティたちの電話番号を実際に登録したiPhoneを作品化したものです。メディアを中心にノンストップで引き起こされている群集心理的欲望と個人情報保護というアンビバレントな綱引きを暗に提示した作品です。また、Wavy Sneakersは、さまざまなブランドのスニーカーが、波の形状にデフォルメされた作品です。本シリーズは、商標登録によって権利が担保されているブランドロゴやデザインが、こうして歪められて別の形態を持った時、果たしてどこまで有効なのかという、悪戯めいた批評性を帯びています。
本展は、2025年初めにNANZUKA UNDERGROUNDにて予定されている個展のティザーとなります。
本展を皆様にご高覧いただけますと幸いです。
3110NZ by LDH kitchen (ナンズカ 3110エヌゼットバイエルディーエイチキッチン)
https://nanzuka.com/ja
東京都目黒区青葉台1-18-7
tel:03-5422-3877