EXHIBITION | TOKYO
冨井大裕(Motohiro Tomii)
「斜めの彫刻」
<会期> 2020年10月17日(土)- 11月21日(土)
<会場> Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku
<営業時間> 12:00-18:00 日月祝休
美術家・冨井大裕の新作個展を開催致します。冨井は、
今回、冨井は、
■アーティスト・ステートメント
「斜めの彫刻」について
この作品は、2016年にダンボールの小さな端材を思いつきで塗装したことから始まっている。作品にするという目的も、作品になるという確 証もない。ただ塗ることに集中し、作業場の傍に置いておく。そんな「塗られた端材」をどうにかしたい。私と端材のその関係を保持したまま。
気になったことが作品になることは芸術の王道だ。眼球の白目に写っていたものが、時間(経験と偶然)を経て、黒目の中心、焦点のど真ん 中に移動してくる。
この「作品への道」を歩むことなく、気になったことを白目の位置に保持したまま、作品にすることは可能だろうか。そんなことを考えなが ら、端材を眺めて1年半。私は端材を斜めにしたいと思った。端材を斜めにすることで作品にするのではなく、端材が斜めであることが作品になる。「それ」を作りたい。
垂直でも水平でもなく斜め。斜め状態の作品は珍しくない。壁に立てかける、天井から吊るす、斜めに立たせる、などなど。私がしたいこと は斜め状態をつくることではなく、斜めから考えはじめること。斜めは芸術の可動域であり、その境界はまだ見えない。
いまの作品はカタパルトの形状になっている。私にとってカタパルトは予測地点へ到達することの期待と、不測の道行きへの希望、その混在の象徴だ。ここから(このまま)何がはじまるか。
冨井 大裕
Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku(ユミコチバアソシエイツビューイングルーム新宿)
http://ycassociates.co.jp/
東京都新宿区西新宿4-32-6 パークグレース新宿#206
tel:03-6276-6731