EXHIBITION | TOKYO
ジェームス・ジャービス(James Jarvis), オリバー・ペイン(Oliver Payne), ジェス・ジョンソン(Jess Johnson), マシュー・パラディーノ(Matthew Palladino), ヨアキム・オジャネン(Joakim Ojanen), ワハブ・サヒード(Wahab Saheed), ライアン・シュナイダー(Ryan Schneider), 大平龍一(Ryuichi Ohira)
「Assemble!」
<会期> 2023年6月1日(木)- 7月2日(日)
<会場> NANZUKA 2G
<営業時間> 11:00-21:00 ※不定休となります。年末年始は営業時間が異なります。
この度NANZUKA は、国内外のアーティスト8名によるグループ展、「Assemble!」をNANZUKA 2Gにて開催致します。本展は、James Jarvis、Oliver Payne、大平龍一、Jess Johnson、Matthew Palladino、Joakim Ojanen、Wahab Saheed、Ryan Schneiderの作品を取り上げ、古今東西のアーティストの自由な創造性を示す展覧会です。
James Jarvis(ジェームス・ジャービス)は、1970年生まれ、イギリスのロンドンを拠点にイラストレーターとして、アーティストとして活動しており、Amos、NIKE、ユニクロ、IKEAなどとのコラボレーションを通じて、日本国内でも広くその作風は知られています。哲学的な思考、多種多様な言語、歴史、社会的な問題から、ポピュラーカルチャー、アート、建築、スケートボーディングまで、そうした関心を背景として描かれたキャラクターたちは、極端に簡素化されているにも関わらず、実に雄弁に、コミカルに、そしてアイロニカルに、わたしたちの姿を映し出します。
Oliver Payne(オリバー・ペイン)は、キングストン大学芸術学部を卒業、現在はアメリカのロサンゼルスを拠点に活動するイギリス出身の作家です。1990 年代後半からニック・ラルフとのコラボレーションアーティストとして活動し、2009 年以降はソロアーティストとして、テレビゲームやパンクロックシーンなど、サブカルチャーを土台にした作品を制作し続けております。
大平龍一は、東京都出身千葉県在住の彫刻家です。人類が土と同じく最初に扱った可塑性の高い木材は、美術品に限らず、あらゆる生活の道具や住居の基本要素として私達の文化的な営みに欠かせない素材であり続けています。大平は近年、この素材本来の持つ特性に立ち返り、創作における無心性、理由のない衝動といった人間の原初的衝動ともよぶべき創造性に基づき、「意味の定まらない」造形物を制作しています。
Jess Johnson(ジェス・ジョンソン)はNY在住のニュージーランド人アーティストです。近年、Heide Museum of Contemporary Art (2019、オーストラリア)、 Tauranga Art Museum(2019、ニュージーランド)、Christchurch Art Gallery(2018、ニュージーランド)、National Gallery of Australia(2018、オーストラリア)と精力的に数多くの展覧会を行っており、特にサイモン ウォードとのコラボレーションによって生まれた・VR(ヴァーチャル・リアリティー)作品は、テクノロジーとイマジネーションが融合した新しいアートの形として大きな注目を集めています。本展ではそのVRの元として描いている彼女のドローイングシリーズを発表いたします。
Matthew Palladino(マシュー・パラディーノ)はアメリカのサンフランシスコ生まれ、California College of Arts を卒業し、現在はボリビアで制作活動をしております。パラディーノの作品は、次元を通過する試みとして解釈ができます。若い頃に漫画やゲームのグラフィック的なイメージの影響を受けたパラディーノの作品は、グリッド状に整理された配置、グラフィカルなグラデーション表現、ビビッドな色彩、強制的な視点の平面化といった構造を意図的に採用します。果物、植物、置物、動物、キャラ、人影などが整理されて配置された幻想的な水彩絵画は、その緻密さゆえにデジタルの精度を私たちに連想させます。一方で、3DCG と3D プリントの技術を用いた半立体作品は、アナログとデジタルの境界を横断します。
Joakim Ojanen(ヨアキム・オジャネン) は1985 年、スウェーデンのヴェステロース出身のアーティストです。オジャネンのモチーフの多くは、自身が育ったスウェーデンの故郷や生活環境に基づいています。オジャネンの絵画に見られる生々しい質感や表情豊かなキャラクター、それらを組み合わせた独特の色彩感覚など、一見子供の創作物のように無垢に見える独自の表現に、作家の深い感性がダイレクトに反映されています。
Wahab Saheed(ワハブ・サヒード)は、1998年、南大西洋に面するナイジェリア最大の都市ラゴスに生まれ、国内で最高の美術学校の1つであるヤバ工科大学を2019年に卒業、現在もラゴスにスタジオを構えるペインターです。サヒードの、その類まれなる感性と才能は、地道な努力と習練によってもたらされました。その作品で印象的な木炭を用いた表現は、地元のマーケットで学費を稼ぐために描き続けた何百枚という似顔絵によって進化を遂げました。それは大変な作業でしたが、とても貴重な経験でもありました。サヒードは、何百人という人々の顔を描き続ける中で、精神性を捉えるという肖像画における最も重要な基礎を学んだのです。
Ryan Schneider(ライアン・シュナイダー)はインディアナ州インディアナポリスで生まれ、The Maryland Institute College of Artで学士号を取得しています。シュナイダーの作品は、暮らし、働いているカリフォルニア州ジョシュア ツリーの牧歌的な生態系と、木の精霊の神話やドイツ表現主義を反映しています。 彼が生み出すシャープな木彫のフォルムと鮮やかな色合いは、自然界の穏やかで原始的な魅力を表しているかのようです。
本展を皆様にご高覧いただけると幸いです。
NANZUKA 2G(ナンズカ2ジー)
https://nanzuka.com/ja
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 2階
tel:03-5422-3877