EXHIBITION | TOKYO
磯谷博史(Hirofumi Isoya)
「流れを原型として」
<会期> 2018年11月17日(土)- 12月22日(土)
<会場> Aoyama Meguro
<営業時間> 12:00-19:00(土日 18:00まで) 月火水祝休
青山目黒では11月17日(土)から12月22日(土)まで、磯谷博史の4年ぶり3度目の個展となる新作展「流れを原型として」を開催いたします。
本展では、写真を用いた組作品のインスタレーションに新作の立体作品を加え、近年、作家が取り組む、直線的な時間と認識の一貫性への見直しをさらに深めています。
展示タイトル「流れを原型として」からは、動かない彫刻や写真を固定された物体として捉えるのではなく、出来事や時間の流れとしてみる態度を示唆しているようです。
青いマットレスに置かれた円形の大きなフレーム。その内部の写真には、目の前にある状況からフレームが不在となった様子が記録されています。この《視差的仕草》は、まるで鏡のように見える同時性をズラし遊びながら、出来事と出来事の間にある流れを捉えています。
また、蜂蜜と集魚灯の組み合わせによる《花と蜂、透過する履歴》では、ねっとりと速度を落としたかのような光が、観客と作品の間にある時空間を灯し、蜂蜜という素材のもつ履歴が光に透かされているようです。
「時間にも、もっと種類と選択肢があっていい」そう話す磯谷の作品たちは、マテリアルに正直で即物的な一方、人間的なユーモアをともない、現代を生きる私たちに、時間に対する感覚の余地と、出来事を捉えることの奥深さを投げかけています。
ぜひこの機会に、磯谷博史個展 「流れを原型として」をご高覧くださいますようお願い申しあげます。
磯谷博史 1978年生まれ。東京藝術大学建築科を卒業後、同大学大学院先端芸術表現科および、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ、アソシエイトリサーチプログラムで美術を学ぶ。彫刻、写真、ドローイング、それら相互の関わりを通して、認識の一貫性や、統合的な時間感覚を再考する。昨年はポンピドゥー・センターが主催する「The Specter of Surrealism」に参加。来年2月から始まる森美術館での「六本木クロッシング2019展:つないでみる」に参加予定。
Aoyama Meguro(青山目黒)
http://www.moriyu-gallery.com
東京都目黒区上目黒 2-30-6
tel:03-3711-4099