創業当時は、北大路魯山人先生の陶磁器作品の専売舗「黒田風雅陶苑」として発進しその後、ほかの陶芸家も取り扱うようになり、黒田陶苑といたした経緯がございます。
陶芸家たちの多くは、後に大家となり、昭和の陶芸界を代表する存在になってゆきました。振り返れば、彼らは常に先鋭の気風と高邁な精神を持ち、新しく美しい陶磁の美を追究された人々であったと思います。革新的な試みを誰よりも早く先進追求し、今までにない新しい美意識を喚起してゆきました。
黒田陶苑創業からの精神である魁(さきがけ)の心は、同時代を歩んだ革新的な陶芸家たちに共感共鳴し、ともに時代を拓いていくことに繋がったことでしょう。