EXHIBITION | TOKYO
ダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)
「Relics of Kanto Through Time」
<会期> 2020年6月9日(火)- 7月4日(土)
<会場> NANZUKA
<営業時間> 11:00-19:00 日月祝休
この度、NANZUKAは、アメリカ人アーティスト、ダニエル・アーシャムの新作個展「Relics of Kanto Through Time」を開催致します。本展は、株式会社ポケモンが初めて現代アーティストとコラボレーションするアートプロジェクトの一環で、既に販売を開始しているUNIQLO UTとのコレクション発売に続く、第2弾の企画展となります。
ダニエル・アーシャムは、1980年アメリカのオハイオ州で生まれ、名門アートアカデミー、クーパーユニオンを卒業。現在は、NYを拠点に活動をしているアーティストです。その作品は、「FictionalArcheology」(フィクションとしての考古学)というコンセプトに基づいた立体作品、ペインティング、インスタレーション、そしてパフォーマンスなどと多岐にわたり、MoMA PS1 inNew York, TheMuseum of Contemporary Art in Miami, TheAthens Biennale in Athens, Greece, The New Museum in New York, MillsCollege Art Museum in Oakland, California and Carré d’Art de Nîmes,France,How Art Museum in Shanghaiなど世界中の数多くの美術館、国際展等で発表されています。
アーシャムは、常に新しい素材の探求と実験を繰り返しながら、非現実を生み出すための装置を探し続けています。 こうした探求は、建築プロジェクトユニット、スナーキテクチャーの共同主催者としても活動するアーシャムの建築と環境(地学)への関心に基づきます。浸食した壁、どこにも辿り着く事の無い階段、人工的構造物を覆い尽くす樹木など、困惑させられたり、困惑する事を期待したりする空間や時間をアーシャムは注意深く発見し、そうした経験を自身の作品へと還元しているのです。
黄鉄鉱、セレナイト、火山灰、ガラス、黒曜石、氷岩石、水晶など様々な素材で作られているアーシャムの立体作品は、私たちを時間の旅へと誘います。時を超えて変化を遂げた建築物やカメラ、おもちゃ、車などを見て、私たちは現在身の回りに存在しているあらゆるものが1万年後の未来には化石と化している可能性を察するでしょう。あるいは、その作品は、私たち自身の存在にも問いかけます。化石と化した人間の姿を見て、例えそれが現実的にはあり得ないものであっても、私たちは人類の永遠ではない未来について考えさせられるのです。
本展で、アーシャムは様々なポケモンたちを作品化します。例えば、私たちは化石化して内部からクリスタル結晶が見えるピカチュウ像を見て、普段ゲームやアニメーションなど2次元の世界を通じて親しんでいる存在を、我々と同等の3次元の世界で認識する事になります。しかし、これらの作品たちは、私たちが化石化するために必要な時間を想像する事によって、時間という概念をも携えた4次元の文脈を持つ作品となるのです。
本展においては、ポケモンロゴやポケモンカードゲームを引用した作品の他に、ピカチュウ、ヒトカゲ、ゼニガメ、カビゴン、イーブイなどお馴染みの様々なポケモンたちの作品が展示される予定です。西暦3020年に発掘した『ポケットモンスター 赤・緑』の世界を表現した本展を、みなさまにご高覧いただければ幸いです。
NANZUKA(ナンズカ)
https://nanzuka.com/ja
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tel:03-3400-0075