EXHIBITION | TOKYO
ダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)
「A Ripple in Time」
<会期> 2022年2月12日(土)- 3月27日(日)
<会場> NANZUKA UNDERGROUND
<営業時間> 11:00-19:00 日月休
<会期> 2022年2月11日(金)- 3月20日(日)
<会場> NANZUKA 2G
<営業時間> *原則無休(営業時間は渋谷パルコに準じます)
<会期> 2022年2月8日(火)- 3月26日(土)
<会場> 3110NZ by LDH kitchen
<営業時間> 水・木:11:00-16:00 / 金・土:11:00-17:00 日月火祝休
この度、NANZUKAは、アメリカ人アーティスト、ダニエル・アーシャムの展覧会プロジェクト「A Ripple in Time」(時の波紋)を開催致します。本展は、株式会社ポケモンとのコラボレーションによるアートプロジェクトとして、2020年6月から8月にかけて、NANZUKA及びパルコ・ミュージアム・トーキョーにおいて、2つの展覧会を連続開催された第一弾「Relics of Kanto Through Time」、2021年1月にNYのペロタンにおいて開催された個展「Time Dilation」に続く、第三弾の展覧会プロジェクトとなります。
アーシャムは、常に新しい素材の探求と実験を繰り返しながら、非現実を生み出すための装置を探し続けています。こうした探求は、建築プロジェクトユニット、スナーキテクチャーの共同主催者としても活動するアーシャムの建築と環境(地学)への関心に基づきます。浸食した壁、どこにも辿り着く事の無い階段、人工的構造物を覆い尽くす樹木など、困惑させられたり、困惑する事を期待したりする空間や時間をアーシャムは注意深く発見し、そうした経験を自身の作品へと還元しているのです。
「僕は子供の頃からずっと建築に興味があって、今でも僕の実践において大きな役割を持っています。建築をどのように改革し、それによって想定されていないことをどう実行させるかを考えることにおいても同様に大きな意味を持っています。それは展覧会を考えるときにも言えることです。人々がどのように展覧会を経験するのか、人々が会場内で、建築、光、空間を移動するのにかかる時間の尺が、展覧会を理解し経験することにどのような影響を与えるのかを考えています」。(アーシャム)*註
黄鉄鉱、セレナイト、火山灰、ガラス、黒曜石、氷岩石、水晶、ブロンズなど様々な素材で作られているアーシャムの立体作品は、私たちを時間の旅へと誘います。時を超えて変化を遂げた建築物やカメラ、おもちゃ、車などを見て、私たちは現在身の回りに存在しているあらゆるものが1万年後の未来には化石と化している可能性を察するでしょう。あるいは、その作品は、私たち自身の存在にも問いかけます。
「フィクションとしての考古学という考えは、現代のオブジェを地質学的な素材に置き換えて未来に投影するというものです。例えるなら、未来に行ったとして、自分の人生、あるいは自分の文明の遺跡を見るようなものなのです」。(アーシャム)*註
「A Ripple in Time」は5つの展覧会によって構成されます。NANZUKAの3つのギャラリーに加えて、六本木ヒルズ内66プラザにおけるパブリックアート展示、丹下健三が設計した草月会館1F草月プラザのイサム・ノグチによる石庭におけるインスタレーションです。六本木ヒルズにおいては、総勢6 体のポケモンたちが大型ブロンズ作品となって約1ヶ月間、公開展示される予定です。また、NANZUKA UNDERGROUNDにおいては、97年放送のテレビアニメ「ポケットモンスター」から総監督を務め、現在もクリエイティブスーパーバイザーとして後進の取り組みを見守る湯山邦彦とのコラボレーションによって生まれた、アート作品としてのアニメーション作品「“A Ripple in Time” by Pokémon x Daniel Arsham」を発表いたします。本プロジェクトは、アーシャム本人の強い希望によって約2年の歳月をかけて制作されました。プロット作成、場面設定、登場するポケモンやキャラクター、絵コンテから仕上げの過程まで、アーシャムと湯山監督率いる制作チームは、オンライン上で幾度もコミュニケーションを図り、アートの歴史において前例を見ない作品を生み出しました。また、今回のアニメーション作品の制作をきっかけに、アーシャムはペインティングにも取り組みました。巨大な洞窟の中で発見された結晶化したポケモンを描いた作品や、今回のアニメーションのカットから生まれた作品など、「混在した時間」をテーマとした多彩なペインティングが発表される予定です。その他、草月会館では、新作の立体作品をイサム・ノグチの石庭という空間を生かして展示する他、3110NZでは、全ての作品の原点とも言えるアーシャムが描いたドローイング作品を発表いたします。
本プロジェクトに寄せて、アーシャムは次のように語っています。
「僕はポケモンとともに育ったと言えるでしょうね、子供の頃にはポケモンカードを集めていました。それにポケモンは僕の子供たちの子供時代にも存在しています。彼らもポケモンが大好きなのです。これはポケモンの普遍的な性質を物語っていて、ある意味本当に信じられないような想像の宇宙が、僕や僕の子供たちのためにつくられているように感じています」。(アーシャム) *註
本展に合わせて、美術出版社より本プロジェクトを取りまとめた作品集『ダニエル・アーシャムのポケモン図鑑』が出版されます。また、渋谷パルコ2Fのスタジオ2Gにおいて、アパレルなど関連商品の発売が予定されております。本展を皆様にご高覧頂けると幸いです。
NANZUKA UNDERGROUND(ナンズカアンダーグラウンド)
https://nanzuka.com/ja
東京都渋谷区神宮前3丁目 30-10
tel:03-5422-3877
NANZUKA 2G(ナンズカ2ジー)
https://nanzuka.com/ja
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 2階
tel:03-5422-3877
3110NZ by LDH kitchen (ナンズカ 3110エヌゼットバイエルディーエイチキッチン)
https://nanzuka.com/ja
東京都目黒区青葉台1-18-7
tel:03-5422-3877