EXHIBITION | TOKYO
カーティス・トールウェイスト・サンティアゴ(Curtis Talwst Santiago)
「Buttermilk Mood」
<会期> 2025年3月28日(金)- 4月26日(土)
<会場> Bambinart Gallery
<営業時間> 12:00-19:00 日月休
この度、バンビナート ギャラリーでは、カリブ系カナダ人アーティスト、Curtis Talwst Santiago (カーティス・トールウェイスト・サンティアゴ) による新作個展「Buttermilk Mood」をヒロ画廊(東京、銀座)と2会場で同時開催いたします。
『Buttermilk Mood』は、サンティアゴの日本での初個展となり、新作絵画とアンティーク ジュエリーボックスに収められたミニチュア・ジオラマ(インフィニティ・シリーズ)を発表します。
1979年にカナダのエドモントンに移住したトリニダード人の両親のもとに生まれたサンティアゴは、カリブ系カナダ人の文化に浸って育ちました。彼の幼少期は、家族やコミュニティから、音楽、ダンス、そしてアートの影響を受け形成されました。1990年代後半にアカペラグループのフロントマンとして音楽のキャリアをスタートし、2002年にバンクーバーに移り住み、70年代のソウルと90年代のラップに魅了されました。
2007年から2010年にかけて、彼は先住民族のアーティスト、Lawrence Paul Yuxweluptunに師事、その影響は、サンティアゴの作品の批判的なテーマ、大胆な色彩、表現形式に見ることができます。
サンティアゴの作品は、歴史、記憶、個人のアイデンティティを探求するもので、しばしばディアスポラや歴史的物語の再話をテーマにしています。南アフリカ、ポルトガル、セネガルでのレジデンスを含む彼の旅は、過去と現在の関係や、より広範な地政学的力学についての考察を促し、彼の物語を伝えるのに影響を与えています。彼の作品の核心は、人間関係の探究であり、親密さへの憧れから疎外感の経験まで、人間関係に伴うあらゆる感情の探求です。彼は、文化的・社会的差異が、強力な結びつきの力として、また対立の根源として機能するかを検証しています。サンティアゴは、絵画や彫刻作品を通して、こうした多面的な経験を色彩と空間に変換し、時間や場所を超えた存在の緊張や調和、気分や流動性を視覚化する構成を創り出そうとしています。今回の展覧会では、日本の春画や浮世絵にインスピレーションを得た作品も紹介し、東京での発表は特に意義深いものとなっています。
アーティスト・ステイトメント
「**Buttermilk Mood**-アルバムにぴったりの名前だと思いませんか?私はこの展覧会を、2つのユニークなギャラリーで展示される、2つの異なる面を持つレコード盤のようにイメージしています。
片面は、カリブ海の伝統を反映し、カーニバルの活気に満ちたエネルギーを捉えており、私の『インフィニティ・シリーズ』に見られます。『A Luz』は、父親としての私の個人的な旅とともに、希望と精神性のテーマを伝えています。対照的に、『Leben am See』は、孤独と憧れを表現しており、愛する人や身近な人から離れてドイツで過ごした時間を表現しています。
私の最新の絵画は、意図的に歪められ、派手に描かれた顔が特徴で、今この瞬間の超現実的で断片的な性質を映し出しています。私の芸術の旅を通して、私は日本美術、特に春画と浮世絵、そしてアンソール、シャガール、ピカソ、ボブ・トンプソンの作品からインスピレーションを得てきました。
A-side/B-sideというコンセプトは、私の彫刻作品と絵画作品の対比を表しており、それぞれが独自のエネルギーを持ち、また人間の感情の両極を表しています。」
– CURTIS TALWST SANTIAGO
Bambinart Gallery(バンビナートギャラリー)
http://www.bambinart.jp/index.html
東京都千代田区東神田1-7-10 KIビル 2F
tel:03-6240-1973