2007年より始まったTokyo Contemporary Art Fair(TCAF)は、4回目となる今回、+PLUS Tokyo Contemporary Art Fairと名を改め、「品質」をテーマにした新しいアートフェアとして生まれ変わります。
【主催者挨拶】
今、世界には400を越えるアートフェアがあるといわれています。日本国内でもアートフェア東京、アート大阪をはじめ、いくつものフェアが開催され、今後もこの乱立状態は当面続く事になるでしょう。アートフェアが現在の文化活動に受け入れられている役割は多大ですが、やがて必然的に淘汰が行われ本来あるべきクオリティーを持ったアートフェアだけが、マーケットの隆盛に貢献する事になるでしょう。
こうした状況の中、「東京コンテンポラリーアートフェア(TCAF)」の立ち位置はどうだったでしょうか? (アートフェア東京の縮小版)や、(在庫処分市)、といった陰口を叩かれていたのも当然であったと思います。会場が保守的な体質を持った「東京美術倶楽部」という環境とも相まって、殊、現代美術という観点からは、そのステイタスは決して高いものと言う事はできませんでした。
しかして、我々実行委員会は、紆余曲折もあったネガティブな状況を打開し、次代の一先鋒となるべく、「TCAF」を一新して、新しいスタイルのアートフェア開催を目指したいと考えます。
その基準となるキーワードは「品質」です。
この新しいアートフェアは、第2回「TCAF」で提唱された「新しき伝統」というスローガンをもとに、現在においての評価は勿論のこと、将来においてもその価値が維持されるような、品質と尊厳を持った美術作品の発掘の場として成り立つ事べきものとして企画されます。更にここには100年を越える歴史を持つ美術商の組織「東京美術倶楽部」のメンバーをも融合された、優れた美術品商達によって構築される事となります。
プリュス実行委員会