会場:野毛Hana*Hana 横浜市中区花咲町1-42-1
定員:20名
受講料:
ファッション講座(3日間6コマ)
ミュージック講座(2日間4コマ)
アート講座(2日間4コマ)
コースA=全7日間 30,000円(一括前納28000円、分割10,000x3回)
コースB=ファッション+ミュージック 5日間(10コマ) 24,000円
コースC=ファッション+アート 5日間(10コマ) 24,000円
コースD=ミュージック+アート 4日間(8コマ) 20,000円
*全コースとも前納一括払いを基本としています。前納は、4月20日までにお願いいたします。コースAのみ前納一括払いの場合割引をいたします。
*コースAのみ分割払いが可能です。(分割10,000円x3回=30,000円)
*3月14日(日)のプレイベント来場者には、全日コース(A) ・選択コース(B,C,D)を2000円割引いたします。
お問い合わせ:
TEL&FAX 045-325-8123
E-mail noge.hanahana@gmail.com
URL http://www.noge-hanahana.org/ こちらから申込用紙をダウンロード出来ます。
歴史に名を残すデザイナー達は過去の服からインスピレーションを受け、それをリソースとしてすばらしいファッションデザインを生み出してきました。ファッションを理解し、新しく生み出すためにはファッションの歴史を学ぶことは重要です。また、アート、ミュージックといったファッションが影響を受けてきた文化を学ぶことでより理解が深まります。そのために、ファッション・ミュージック・アートの基礎的な歴史を同時に学ぶ講座を考えました。本講座は、大学や業界の方、これから働きたい方にお勧めいたします。また、社交やビジネスの場でも教養として役立つでしょう。本講座の受講をお待ちしています。
A:ファッション史と時代背景
プロフィール
小沢ちとせ ジャーナリスト
上智大学文学部史学科卒業。1975年に三越日本橋本店に入社し、輸入特選部を経て、広報部に勤務。1982年から産經新聞編集局文化部生活面の記者に。ファッションを中心に担当。 内外の多数のデザイナーにインタビュー。1992年からフリーのジャーナリスト。現在は取材活動をするとともに、1995年からIFIビジネススクールや女子美術大学など専門学校や大学などで、ファッション史やデザインについての教育に携わっている。
講座概要
ファッション史は、ファッションを理解したり、新たなファッションデザインを創造するうえで欠かせない学びの1つです。「時代を映す鏡」であるファッションは、常に時代(政治、経済、文化、芸術、女性の意識など)の特徴を表現してきました。本講座では、オートクチュールというシステムが成立した19世紀半ばから1990年代までを中心に学びます。また、デザイナーたちが、どのようなインスピレーションをファッション史やアートなどから受け、新たなデザインを生み出してきたかも見ていきます。未来へのファッションのヒントを掴んでください。
講座内容
4月25日
・19世紀半ば~20世紀初頭=ブルジョワの台頭 ベルエポック アールヌーボー ジャポニズム etc
(主なデザイナー ウォルト フォルチュニイ ランバン ポワレ)
・1920年代=第一次世界大戦後 ジャズ キュビスム アールデコ スポーツ リゾート etc
(主なデザイナー シャネル ヴィオネ スキャパレリ)
5月23日
・1930年代=大恐慌から第二次世界大戦へ シュルレアリズム モード写真 ハリウッド映画 etc
( 主なデザイナー シャネル ヴィオネ スキャパレリ)
・1950年代=第二次世界大戦後 オートクチュール全盛期
(主なデザイナー ディオール バレンシアガ)
・1960年代=変革期のオートクチュール
(主なデザイナー サンローラン クレージュ カルダン パコ)
6月13日
・1960年代半ば~70年代へ=高度経済成長
ベビーブーマー ベトナム戦争 五月革命 対抗文化 ヒッピー ロック etc
(ストリートファッション )
・1970年代=プレタポルテへ ファッションの自由化、多様化
(主なデザイナー 高田賢三 三宅一生 モンタナ ミュグレー )
・1980年代=女性の時代 バブル経済 日本ーDCブーム
(主なデザイナー ゴルチエ アライア 川久保玲 山本耀司)
・1990年代~=ビッグビジネスへ
B:近現代ミュージック史講座
プロフィール
大角欣矢 東京藝術大学音楽学部楽理科教授
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同修士課程修了、博士課程中退。現在、同大学音楽学部楽理科教授。専門はルネサンス・バロック時代を中心とした西洋音楽史だが、宗教音楽からポピュラー音楽に至る広い領域にまたがって研究を行う。著書に『ポケット楽典』(音楽之友社)、『憶えよ、汝死すべきを』(共著・日本キリスト教団出版局)、論文に「宇多田ヒカルの《Automatic》──楽曲分析を通して見たその恋愛政治学」(日本ポピュラー音楽学会)等。
講座概要
ミュージックは常に、各時代のファッション、アート、デザイン、建築、ライフスタイル等と緊密に結びついて発展してきました。本講座ではまず、広い意味での近代音楽が成立したバロック時代まで遡り、いわゆるクラシック音楽の流れを一通り押さえたうえで、20世紀のアヴァンギャルドとポップの両方に目配りしながら、ミュージック史の大きな流れを追って行きます。実際に音を聴きながら、さまざまな画像や映像を見ることで、ファッションを始めとする社会・文化的背景との関連について考えて行きます。
講座内容
5月9日
・18~19世紀
(宮廷文化から市民文化へ──バロック、ロココ、古典派、ロマン派)
・19世紀末~1920年代
(ベル・エポックから狂乱の時代へ──印象主義、表現主義、新古典主義、ジャズ)
5月30日
・1930年代~1960年代
(世界不況、第二次大戦、高度経済成長、冷戦、ヒッピー、学生運動
─前衛音楽、ミュージカル、フォーク、ロック)
・1970年代~現代(テクノロジー、バブルとその崩壊、エコロジー、冷戦の終結
──ポストモダン、フュージョン、ディスコ、ヘヴィ・メタル、パンク、ヒップ・ホップ)
C:モダンをめぐるアートの歴史
プロフィール
保坂健二朗 東京国立近代美術館研究員
1976年生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了(美学美術学分野)。 企画した展覧会に「建築がうまれるとき ペーター・メルクリと青木淳」、「現代美術への視点6 エモーショナル・ドローイング」、「この世界とのつながりかた」、「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」など。共著に『丸山直文全作品集1988-2008』(淡交社)、『キュレーターになる! アートを世に出す表現者』(フィルムアート社)など。
講座概要
19世紀後半以降、アートの役割は変わりました。「新しさ」を追求し、「可能性」を提示し、「モダン」であることの素晴らしさを証明するものとして、アートは(あるいはアーティストは)存在するようになったのです。この講座では、アートの流れを広く浅く追うのではなく、いくつか主要な運動を確認することで、アートを突き動かしてきた力のようなものを取り出してみたいと思います。イメージと言説を確認するうちに、「モダンmodern」と「モードmode」の語源は同じであることの意味に気づくはずです。
講座内容
5月16日
・19世紀後半~20世紀初頭
絵画が「モダン」をリードする 印象派、新印象派、ポスト印象派、キュビスム、抽象
・20世紀前半~戦間期
綜合芸術を目指して デ・スティル、バウハウス、ロシア・アヴァンギャルド、未来派など
6月6日
・第二次世界大戦後~80年代
「イメージ」の時代 写真とアート、抽象表現主義、ポップ・アート
・1990~現在
多様化するアート 映像、身体表現、建築、デザイン、インスタレーション、パフォーマンス
この講座に対して各界からいただいたコメント
ファッションを読み解くには、まず時間軸として、過去から現在へ、そして未来を予測しなければならない。そこに横軸として、現在、どのような社会現象が起こり、人がどのような生き方をしているのかを認識しなければならない。そして、その中で自分がどのような位置にいるのかを定めなければならない。すべてのファッション現象には社会に対してのメッセージや事情が背後に隠されており、それがたとえ軽薄的であっても、表層的であってもだ。歴史を学ぶ事は果てしなく壮大だが、知る程にそれが今後のファッション現象を読み解く手がかりになるのは間違いないだろう。
山縣良和氏 ファッションデザイナー、「ここのがっこう」主宰
ファッションの糸は時を超えてつながっている。最新のモードも、過去の先輩デザイナーたちや世界各地の民族衣装から着想を得て生み出される。有力メゾンでは歴代のアーカイブが財産となり、後継者からオマージュを捧げられる。アートや音楽も創り手のインスピレーションを誘う。これらの知識なくして、ファッションを読み解くことは難しい。しかし、ファッション史やアート見取り図を体系的に学ぶ機会は意外に少ない。それぞれを縦割りで理解するのではなく、横断的に知るには、視野の広い識者の助けを借りるのが一番だ。
宮田理江 ファッションジャーナリスト
ファッションデザインとは偶発的に生まれるアイデアで製作するのではなく、歴史や芸術など様々なサブジェクトを自分がどのように理解し何を感じるのかを表現するものだと思います。ファッションはファッションのみから創造する物ではありませんが、その歴史には非常に多くの学ぶべき要素があります。
そしてその歴史を紐解く事は先代が残された遺産への最大の敬意の示し方だと感じています。
AKIRA NAKA ファッションデザイナー
人間は誰しもこの世に生まれた瞬間から先行文化の中で育まれるという点で、人為的につくられた環境に生きている。歴史を学ぶことは、自分が今、当たり前だと思っていることが、何ものかによってつくられてきたものであるということを知るプロセスだと言える。そのことに無知であれば、生きることそのものが無意識的に保守的にならざるを得ない。ファッションにおいても、自分こそが創造していく主体であると気付くことのために、歴史を知るべきだろう。
現代美術家 西尾美也
fashion education#02 プレイベント
「ファッション歴史とアーカイブから学ぶ重要性」
新たなファッションを創造するには歴史を学び過去を知ることが重要です。過去の表現を知ることにより、単なる焼き増しでなく、新たなクリエーションができると考えます。海外のファッション教育では歴史を学ぶことに重きをおいていると聞きます。今回のプレイベントでは、海外の一流ファッション校であるアントワープ王立芸術大学院大学とセントラルセントマーチンズ校で学んだ福本優氏(デザイナー)に、その体験が自身の創作にどう結び付いたのかを語っていただきます。また、歴史を学ぶ上でアーカイブの利用は欠かせません。世界でも有数のファッション関連のアーカイブを誇る文化学園から馬場園晶司氏(文化ファッション大学院大学専任助教)を迎えます。ファッションを学ぶためのアーカイブ利用の重要性、実際の日本の教育現場の状況や今後の課題等を語っていただきます。
当日、fashion education#02 講座説明会を合わせて行います。講座の受講をご検討の方々には必見のイベントです。
日程 3月14日(日)14:00~16:00
fashion education#02プレイベント講演会・本講座説明会
入場料 1000円
定員 30名
*このイベントの来場者は、当日に限り本講座の全コース(A)・選択コース(B,C,D)とも2000円割引になります。
会場:野毛Hana*Hana 横浜市中区花咲町1-42-1
お問い合わせ:
TEL&FAX 045-325-8123
E-mail noge.hanahana@gmail.com
URL http://www.noge-hanahana.org/ こちらから申し込みが出来ます。
パネリストの紹介
福本 優 デザイナー
セントラルセイントマーチンズ校 ファウンデーション、ファッションポートフォリオコース専攻。
2008年アントワープ王立芸術学院大学 モード科卒業、トムブラウン(ニューヨーク)にてデザインア シスタント後帰国。現在はWrittenafterwardsでデザイン、服飾専門学校の講師。
馬場園 晶司
文化服装学院 アパレルマーチャンダイジング科卒業。デザイナーズブランドに就職後、イギリスに短期留学。現在、 文化ファッション大学院大学 ファッションビジネス研究科 ファッションクリエイション専攻 ファッションデザインコース 専任助教。文化服装学院 生涯学習 BUNKAファッション・オープンカレッジ「オペラ衣装に挑戦」講師を務める。
ファッションビジネス学会 「ファッション教育研究部会」会員。科学研究費補助金 研究メンバー。
論文に「ラグジュアリーブランドのデザイン予測の可能性~LANVIN,BALENCIAGAを例として~」(日本感性工学会)等。