第二次世界大戦以降、アメリカの最も重要な作家の一人として知られるJ.D.サリンジャー氏が、1月27日、ニューハンプシャーにある自宅で亡くなっていたことが分かった。
マンハッタンで育ち、高校生の頃から短編小説を書き始め、1940年代初頭にはすでにいくつかの小説を出版していた。その後、第二次世界大戦に出征。
1948年、New Yorker内に「A Perfect Day for Bananafish」を掲載。
その3年後の1951年、「The Catcher in the Rye(邦題:ライ麦畑でつかまえて)」を発表し、一躍有名になった。思春期特有の疎外感や主人公の心理描写が若い読者から圧倒的な支持を得、現在でも年間25万部売られている。
その後、「Nine Stories」(1953)、「Franny and Zooey」(1961)などを発表。「Hapworth 16, 1924」(1965)の発表が最後の小説となった。
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