北朝鮮の国に認可された美術品を手に入れたいと考える人々は、もう共産主義国を訪れるために必要な煩わしい手続きに悩まされなくてもよくなるようだ。
金合昇藝術投資公司(北京)と朝鮮民主主義共和国の間に交わされたパートナーシップのおかげで、北京にある798地区のギャラリーで北朝鮮のアートが見ることができるようになった。
この度北京で展示される60点の油絵と30点の水墨画は、北朝鮮の文化庁によって選定された、いわば国家の「お墨付き」。またこれらを手がけた作家たちは、国家が運営する美術アカデミーやスクールの作家たちで、「人民作家」や「功労作家」などの称号を有する。
北朝鮮国家によって定められた主題は、ランドスケープや海景、民族衣装を纏った女性のポートレートなどで、作品は全て購入可能。
個人資産が存在しない北朝鮮では、美術品は全て国家所有であり、今回展示される美術品を購入することはすなわち金正日総書記の統治を援助するというユニークな機会になりそうだ。
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