フランスから古代エジプトの壁画の破片を取り戻した、エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス事務局長が、新たな証拠と共に、今度はドイツ・ベルリンの新博物館所蔵、ネフェルティティの胸像の返還を求めた。
1912年にネフェルティティの胸像を発見したドイツの考古学者、Ludwig Borchardt氏の日記が、石灰石で作られたネフェルティティと思われる胸像であることを知りながら「石膏の王女の胸像」と、虚偽の記載をしていることを表しているとして、ハワス事務局長は、ネフェルティティの胸像が不法にエジプト国外に持ち出されたと主張。
1925年、エジプトはドイツに返還を求め、1935年には一度合意まで至ったがヒトラーがこれに反対し現在に至る。ドイツ文化庁長官は、胸像は合法的に入手されたと主張している。
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