「作品の奥深いオリジナリティーと美しさに感嘆する」と絶賛され、7日夜、賞金2万5000ポンドと共にイギリスの栄誉ある賞、ターナー・プライズを受賞したのは、リチャード・ライト氏(49)だ。
金箔で作られた巨大なフレスコ画が評価され、今回の受賞に至ったが、1990年代より伝統的な芸術作品から、より実験的でコンセプチュアルな作品が好まれる傾向のあったターナー・プライズにおいては、今回の彼の正統派芸術とも言うべき作品が受賞したことは特徴的である。
また、1984年から始まったターナー・プライズは、「過去12ヶ月間で極めて優れた展覧会、もしくは作品のプレゼンテーションを行った50歳未満のアーティスト」に贈られる賞であり、49歳のライト氏は、受賞資格を有するぎりぎりの年齢での受賞となった。
ライト氏を含むターナー・プライズ、ファイナリストの展覧会は来年1月3日までロンドンのTATE Britainにて開催中。
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