フランスの文化大臣は、所有権について争っていたエジプトの壁画の破片について、エジプトに返却することに同意した。
エジプトの古代遺跡局長が、エジプト国内から持ち去られた財宝などをより確実に回収するために、ルーヴル美術館と手を切るという運動を行ったことから今回の同意に至った。
文化省の公式発表によると、フランスの美術館の専門家などによる有識者会議で、この壁画の破片はエジプト・ルクソール市近辺にある3200年前の墓のものであるとされている。
エジプトでは強硬派かつマスコミ通の考古学者として知られるZahi Hawass氏。彼によって起こされたこの行動は、失われたエジプトの財宝を回収するために、これまでに行われた運動の中で最も積極的な取り組みである。
またHawass氏によると、彼が取り戻そうとしているのは、エジプトから盗まれ、主な国々の博物館に購入された古美術品であるとのこと。
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