ロシア・モスクワの歴史的景観を形作っている建築遺産が、質の悪い改造によって今にも崩壊する危機に陥っている。
「ヨーロッパの都市でこのような問題を抱えていない街はない」とモスクワの建築保存協会は報告書内で述べているが、この問題が非難を浴びている理由のひとつとして、開発業者が重要建築の景観を損ねるような開発をしても法的罰則がないということがある。また、昨年の世界的経済危機により、開発途中の建築物が完成されないまま放置されている状態である。
活動家のElena Minchyonok氏は、「この状態(思慮に欠けた建築計画)が来年や再来年も続いていくのなら、私達が今日目にしているサンクトペテルブルグはもう存在しなくなります」と語っている。
関連記事:The Independent 2009.07.23