現代美術作品のなかで誰もが親しみやすさを覚えると同時に、最も盗難に遭っている作品といえば、ムンクの「叫び」ではないだろうか。
この度、ノルウェー人アーティストの約40の作品とともに、エドヴァルド・ムンク「叫び」のリトグラフがグラスゴー大学ハンタリアン博物館・美術館にて展示される。
この展覧会は、ムンクの作品を扱った、過去35年間イギリス国内で行われた展覧会の中で最も充実した展覧会になるという。また、ムンクの「叫び」がオスロにあるムンク美術館以外で見られる最後の機会になる。
ムンクは生前、「叫び」を絵の具やパステルなど様々なメディアで描いていて、今までいくつもの作品が強盗団のターゲットにされている。1994年にはノルウェー国立美術館所蔵の「叫び」が盗まれた後、数ヵ月後に回収され、また2004年にはムンク美術館所蔵の「叫び」が盗まれ、2年後に回収されている。
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