アンディ・ウォーホール財団とウォーホール美術鑑定委員会を詐欺と職権乱用で訴えられた訴訟の法的手続きが進んだ。ニューヨーク・マンハッタン連邦区裁判所にて。
この訴訟は、映画制作者の男性によって起こされたもの。彼は1989年にウォーホールのペインティングを購入したが、その直後にそれは贋物だと鑑定をうけた。しかし、男性はこれは本物だと主張している。また男性は、財団と委員会が結託してこの20年間、ある一定数の作品を本物と認めず、ウォーホールの作品の値段を吊り上げ、また財団所有の作品の価値を上げるための陰謀だ、とも主張している。
財団と委員会はこの告発を拒否し、また訴訟を無視し続けてきたが、裁判官はこの男性の主張を、今後も訴訟を続けるには「もっともらしく」十分であるとしている。
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