東京ミッドタウン(事業者代表 三井不動産)では、JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)を創造・結集し、世界に発信し続ける街づくりを進めています。
その一環として、今年度より「Tokyo Midtown Award」を開催。「Tokyo Midtown Award」は、次世代を担うアーティスト、デザイナーとの出会いと応援を目指し、幅広く参加作品を募集。
記念すべき第1回目となる今回は、「アートコンペ」「デザインコンペ」の2部門で14点の受賞作品を選出しました。
<Tokyo Midtown Award 2008 受賞作品>
デザインコンペ : テーマ 『Japanese New Souvenir 日本の新しいおみやげ』
「一般の部」グランプリ(賞金100万円)
受賞者 : 近藤 真弓
受賞作 『さくら石鹸』
「学生の部」グランプリ(賞金50万円)
受賞者 : 愛知教育大学 4回生 望月 未来
受賞作 『HINOMARU』
アートコンペ : テーマ 『JAPAN VALUE』
準グランプリ(賞金50万円)
受賞者 : 桝本 佳子
受賞作 『pottery』
※最年少受賞者:佐藤栄学園 栄東高等学校 1年 鯨井 みなみ(15歳)
受賞作『Sushi侍すとらっぷ』 (審査員特別賞 原研哉賞)
受賞作品の展示は、2008年10月23日(木)-11月3日(月・祝) プラザB1F メトロアベニュー展示スペースにて実施。
<アートコンペ>
アートコンペは「JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)」をテーマに、約2ヶ月間で国内外(国外は英国、ドイツ、アメリカ、カナダ、韓国)から総計478人(組)が応募、様々なジャンルのユニークな作品から、3人の入選者を選出しました。
制作補助金100万円が支給された入選者は、10月14日よりプラザB1メトロアベニューのガラスケースにて作品の公開制作を行い、10月20日の最終審査により順位が決定しました。
なお、本年度はコンセプト、場所性、作品の完成度を総合的に判断した結果、グランプリに達する該当作品はなく、アーティストの方々には今後更なる飛躍を期待します。
グランプリ (賞金100万円)
■該当者なし
準グランプリ (賞金50万円)
■受賞者:桝本 佳子(京都府) 受賞作:pottery
器物に施される装飾というのは、もちろん用途を無視しては成り立たないはずですが、使う為の「器」の形をしていながら、ただ飾る為だけのものが、あたりまえのように家庭の床の間や玄関といった生活空間にまで存在しています。
その矛盾に対して、違和感と共に、日本人のおおらかさと、飾りに対する愛着を感じます。
はたして器と呼べるのか不明な「器」を見て、共感と違和感を感じてもらえたら、と思います。
佳作 (賞金30万円)
■受賞者:小松 宏誠(東京都) 受賞作:求愛しつづける時計
都市における時間は未来と強く結びつく。
未来についての現在は期待。
クジャクは強い期待を抱き、ポジティブな進化を繰り返しつづけ、現代に至ったのではないだろうか?
鳥独自の優れた飛行能力とひきかえに、豪華な装飾に身を包み、求愛するときも、外敵から身を守るときも、その羽を広げ、強く生き残っている。
針がクジャクの羽に進化した時計360個が、求愛するかのように、いっせいに期待を刻みつづける。
「JAPAN VALUE」は強い期待の繰り返しにより進化していくのだ。
■受賞者:太湯 雅晴(東京都) 受賞作:ASIAN NOTE
現在、ほぼ全世界的に使用されるアメリカドル、ヨーロッパ圏ではユーロ、または中東・ペルシャ湾岸地域での使用が予定されている統一通貨という、国境を越えた貨幣を流通させることで、新たな境界線が形成されつつあります。
しかし、アジアでは機軸となる通貨が存在しません。
まとまりに欠くアジアという枠組みの中で、架空の新しい通貨を提案することで、アジアに於ける日本の立場を考えます。
アートコンペ受賞作品は、10/23より約6か月間プラザB1メトロアベニューのガラスケースにて展示予定。 ※但し、広告掲載期間を除く
<アートコンペ概要>
応募期間:2008年6月1日 - 7月31日
応募総数:478件(1点/1人(組))
審査方法:プレ審査→1次審査(書類審査)→2次審査(模型によるプレゼンテーション) →最終審査
審査員 :
五十嵐威暢(アーティスト/多摩美術大学客員教授)
神谷幸江(広島市現代美術館 チーフキュレーター)
清水敏男(東京ミッドタウンアートワークディレクター/学習院女子大学教授)
中山ダイスケ(アーティスト/東北芸術工科大学教授)
八谷和彦(メディア・アーティスト)
協力 :TOSHIO SHIMIZU ART OFFICE