■テーマ『テクノロジー時代をくぐり抜けろ!』
現代は、好むと好まざるに関わらず、テクノロジーの時代。この「現代」のなかで、何かを感じ、考え、作ろうとするわれわれは、まさに空気のようにテクノロジーを呼吸していると言えます。
今回、第2回となるAACサウンドパフォーマンス道場では、公募の趣旨と選考基準を分かりやすく示すために、テーマを設定して応募者の皆さんに問いかけることにしました。
テーマ『テクノロジー時代をくぐり抜けろ!』は、テクノロジーを使い、あるいは拒否し、笑い、遊び、超える.....すべての可能性を含んだ表現。もちろんテクノロジーをどう考え、どのように向き合うかに正解などはありません。この問いかけへの応答として、独創的で挑戦的な現代のサウンドパフォーマンス作品が多数登場することを期待しています。
■募集作品企画案と応募方法
○ 音を使った20分以内のパフォーマンス上演作品
(キーワード:音、身体、パフォーマンス、テクノロジー)
○(1)規定の応募用紙
(2)プレゼンテーション・シート(A4、全10ページ以内の書類)、
(3)サウンドもしくは映像資料(なくても可)を、事務局宛てに送付またはご持参ください。
*詳細は募集要項をごらんください。
http://www.aac.pref.aichi.jp//
■募集期間
2007年6月1日(金) - 2007年7月10日(火) 必着
■応募資格
次の2つの条件をすべて満たす方。
- 応募者(グループの場合は代表者及び出演者の半数以上)の年齢が、2007年4月1日現在、35歳以 下であること。
- 将来的に愛知の芸術文化の振興に寄与する意思を持っていること。
<趣旨>
愛知芸術文化センターでは、平成18(2006)年に、音を用いた新しいパフォーマンス作品の創造を、劇場とアーティストと主催者が一体となって応援する「AACサウンドパフォーマンス道場」(以下「AAC道場」)プロジェクトを開始。このプロジェクトは、音を用いたパフォーマンス作品 - 「サウンドパフォーマンス作品」の企画案を一般公募し、発展性のある優秀な作品を選考のうえ愛知県芸術劇場小ホールで上演、全国に向けて発信。
愛知県近隣の大学や民間のアートスペースとも協力しながら、若者たちによる自由なローカルシーンを活性化させ、音を用いる若手アーティストの人材育成、活性化、愛知からの文化の創造的発信を推進し、この地域の文化芸術活動に貢献することを目的とし、同時に、この地域に限定されることなく、全国から広く公募することにより、この地域の文化芸術活動を一層活性化させる。
特徴1 新しいアートの動向に着目した、若いアーティストのためのコンテスト
このプロジェクトで対象とする「サウンドパフォーマンス作品」とは、広く“音を用いたパフォーマンス作品”を指しています。現代の多様化した音楽の状況から、異ジャンルとのコラボレーションも含めて、近年こうした作品は学校での発表や画廊やオルタナティヴ・スペースなどでの自主公演として多数試みられています。一方、サウンドパフォーマンス作品は、現代美術のジャンルで作品の様式を問わないコンテストに時々登場するぐらいで、サウンドパフォーマンス作品を対象としたコンテストはこれまでほとんどありませんでした。このプロジェクトは、これまでコンテストには縁がなかったアートの動向にターゲットを向け、若いアーティストのための登竜門となることを目指しています。
特徴2 単に作品の優劣を決めるだけでなく、作品創造を応援するコンテスト
AAC道場は、単に作品の優劣を決めるだけではありません。制作費の補助やブラッシュアップ・プログラムなど、選考委員・主催者も一丸となって「若手アーティストを応援し、作品を磨き上げる」ことを重視しているユニークなコンテストです。書類審査によって選ばれた入選企画案を、実際の公演に向けて創り上げて行くその過程を、最も重視し、制作費補助およびブラッシュアップ・プログラムという形で、手厚くフォローアップします。
ですから、応募段階で作品の実現可能性は重要な審査項目となりますが、完成している必要はありません。むしろ選ばれた入選作品を取り上げながら、どのアーティストにとっても共通する問題や課題をブラッシュアップ・プログラムでは取り上げて行きたいと考えています。
スケジュール
■6月1日(金) - 7月10日(火) 企画案募集
○応募方法
(1)規定の応募用紙、(2)プレゼンテーション・シート、(3)サウンドもしくは映像資料(なくても可)を事務局宛てに送付またはご持参ください。
→詳細は募集要項をごらんください。
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■7月末 書類選考結果発表
選考委員による書類選考の結果、4組以内の入選者を決定します。入選以外に、特別賞、奨励賞が設けられることもあります。
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■ブラッシュアップ・プログラム
入選者、選考委員、主催者が一緒になって行うAAC道場ならではのプログラムです。どのプログラムも、入選者以外の方が受講・聴講することが可能です。
8月4日(土) 小ホール舞台技術ワークショップ(場所:愛知県芸術劇場小ホール)
8月11日(土) 第1回プレゼンテーション(場所:カフェ・パルル)
9月19日(水) 第2回プレゼンテーション(場所:愛知県芸術劇場小ホール室)
※ 舞台技術ワークショップは、本公演を行う愛知県芸術劇場小ホールの舞台・音響・照明設備について専門スタッフが現場で紹介し、舞台技術の基礎を学んでいただくワークショップです。
※ 公開プレゼンテーションは、書類選考から本公演までの間に作品内容をさらに磨き上げて行くため、入選者に作品プレゼンテーションをしてもらい、選考委員からのアドバイスやディスカッションを公開で行う場です。
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■10月6日(土) 本公演および各賞発表
仕込・リハーサル:10月4日(木)・5日(金)
愛知県芸術劇場小ホールにて、入選作品の本公演を行います。
公演終了後に、選考委員による『優秀賞』の公開審査、観客の投票で選ぶ『オーディエンス賞』の発表、授賞式を行います。