日時:2006年8月2日 19:00 - 21:00(18:30開場)
会場:アサヒ・アートスクエア
入場料:500円 (ドリンク付き)
(映像プロジェクションによる作品紹介とトーク)
ナビゲーター:芹沢高志
コミュニティやローカルな場所での人々と社会環境との関わりについて強い関心を持ち、鋭くも暖かみのある作品を制作、発表している二人のアーティスト、金森マユと岩井成昭の共同プロジェクトと金森マユの作品紹介およびトーク。生まれ育った土地とは違うところで生涯を終えるひとびと、また異文化のなかで交流をはかりながら独自の文化を継承していくこと、などについてトークします。
<金森マユX岩井成昭 共同プロジェクト>
タイトル:「IN REPOSE」
20世紀初頭、豪州東北岸のタウンズビルという町に真珠やべっ甲の採取、サトウキビ栽培などを目的として、多くの日本人が出稼ぎにやってきました。タウンズビルには豪州初めての日本領事館が置かれ、1908年に領事館がシドニーに移った後も、出稼ぎ労働者のコミュニティーが存在していました。現在では日本人や日系人はいないにも係わらず、「盆栽」を愛でる習慣が残っており、日本の記憶の断片をかいま見ることができます。しかし、日本人墓地は無縁墓地と化しており、金森マユと他二人の帰化パフォーマー、そして同じ日本人でありながらも異邦人/他者である岩井成昭が、この墓地に眠る人々のために共同して作品としての「供養」を制作するものです。
金森マユ(かなもり まゆ)
写真家、パフォーマンスほか。日本で生まれ、オーストラリアに移住、帰化して活動。写真、ビデオ、ラジオ、テキスト、その他いろいろなメディアを用いて、物語りやジャーナリズムの手法も取り入れたドキュメ
ント・アートともいえる作品を制作している。「The Heart of Journey」と題した作品は2000年のUNメディア平和賞を受賞し、オーストラリア各地のアートフェスティバルやシンガポール、ニュージーランドなどで
上映された。
岩井 成昭(いわい しげあき)
美術作家。世界各地の都市や地方において、長期にわたる現地調査をもとに、コミュニケーションと多文化現象に関する作品を制作・発表。地域のコミュニティや伝統を現代の文脈の中で再構築し、映像、音響、テキスト、インスタレーションなど、さまざまなメディアを通して表現している。最新作は「横浜トリエンナーレ2005」本会場にて「波止場の伝言-Million Mama-」、同展会場外での「ホームステイ・アート・プロ
ジェクト」にも出品。
会場:アサヒ・アートスクエア(アサヒスーパードライホール4F)
東京都墨田区吾妻橋1-23-1
東京メトロ銀座線「浅草」駅より徒歩5分
都営地下鉄浅草線「浅草」駅より徒歩10分
東武伊勢崎線「浅草」駅より徒歩6分
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