2016年10月、小山登美夫ギャラリーは北参道から六本木へ移転し、シュウゴアーツ、タカイシイギャラリーと共に新しく建設されるギャラリービル「complex 665」に新スペースをオープンすることとなりました。
六本木での第一回目の展覧会は、蜷川実花展「Light of」を開催致いたします。
「光の軌跡に手を伸ばす 空はおそろしいほど、深く青く高い 光を捕まえたい 助けを求めるその刹那、私達は幸福のなかにいる
- 蜷川実花 -」
本展で展示される作品のシリーズ「Light of」は、花火や野外フェスにおける暗闇で煌めく光を画面から溢れんばかりに捉え、その場にいる人々の一瞬の、閃光を享受する熱気や欲望をも窺い知れるような、力強く鮮烈な作品です。一方で、花火は空に掲げられた希望のように、天に向かって伸ばされた多くの手は、まるで光に救済を求めているかのようにも映ります。
光が明るいほど色彩は輝くが、光が強い程影もまた濃く出るように、蜷川は光の世界に隣り合わせの暗闇にも敏感に反応し、complex665ビルでのオープニング展覧会にふさわしい視覚的な鮮やかと、刹那な美を止めようとする衝動、それを通して永遠なるものに触れようとする作家自身の視点を観る者に強く印象づけるでしょう。 私達の新たな挑戦の場となる六本木のスペースでの展示に、ぜひお越しをお待ちしております。
東京都港区六本木6-5-24 complex665ビル2F
TEL: 03-6434-7225
http://www.tomiokoyamagallery.com