林祐衣は、1989年福岡県に生まれ、2013年東京藝術大学を卒業、これまで海の生物、バスルーム、濡れた髪、瞳など湿度を感じさせる絵画を中心に描いてきました。その後、激しいタッチのノイズや、あるいは質量を感じさせるノイズが画面に現れ、近年では日常生活のワンシーンにノイズを加えることによって、絵画の中に代替現実を出現させています。
日常を過ごす中で、特別な感覚を持って迎える時間があるとしたら、林にとってそれは「永遠性」を帯びた時間です。林は、突如訪れる永遠性の感覚を手懐けるべく、小動物を飼ったり、絵を描いたりして過ごしています。林にとって絵画は変性意識状態を生み出すためのものであり、共有することが可能だとされているその瞬間を絵画によって提示しています。
本展が弊ギャラリーでの初個展となります。どうぞご高覧ください。
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