本展では、民間企業コレクションとして世界で最大規模を誇るUBSアート・コレクションより、12人のアーティストの作品、約80点が厳選され、東京ステーションギャラリーの美術館内を12の部屋にみたて「12 Rooms 12 Artists」として紹介します。
12人のアーティストは、荒木経惟(日本)、アンソニー・カロ(英国)、陳界仁(チェン・ジエレン、台湾)、サンドロ・キア(イタリア)、ルシアン・フロイド(英国)、デイヴィッド・ホックニー(英国)、アイザック・ジュリアン(英国)、リヴァーニ・ノイエンシュヴァンダー(ブラジル)、小沢剛(日本)、ミンモ・パラディーノ(イタリア)、スーザン・ローゼンバーグ(アメリカ)、エド・ルーシェイ(アメリカ)。
デイヴィッド・ホックニー 《シャトー・マーモントの裏手の家》 1976年、黒鉛、クレヨン、紙
©David Hockney UBS Art Collection
それぞれ30点弱を出品するルシアン・フロイドとエド・ルーシェイを軸に、サンドロ・キア、ミンモ・パラディーノの迫力ある絵画や、アンソニー・カロ、デイヴィッド・ホックニー、スーザン・ローゼンバーグの秀作、日本からは荒木経惟の日本初公開となる作品群や、小沢剛の「ベジタブル・ウェポン」、台湾出身の映像アーティスト、チェン・ジエレンやブラジル人女性作家リヴァーニ・ノイエンシュヴァンダー、イギリス人映像作家アイザック・ジュリアンなど、国籍、ジャンルを超えて幅広く展開されます。
日本でまとめて見る機会の少ない作家の紹介とともに、東京ステーションギャラリーならではの趣のある空間を鮮烈な作品で読み替える試みをお楽しみください。
ルシアン・フロイド 《裸の少女の頭部》 1999年 油彩、カンヴァス
©Lucian Freud Archive/Bridgeman Images UBS Art Collection
※UBSアート・コレクション
今年日本で設立50周年を迎えるグローバル金融グループUBSは、現代美術を中心に長らく芸術活動をサポートしてきました。その活動はとりわけ、アートフェア「アート・バーゼル」に対する支援や、ソロモン・R・グッゲンハイム財団と共同で主宰する異文化間プロジェクト「グッゲンハイムUBS MAPグローバル・アート・イニシアチブ」で知られます。また、1960年代以降の変転めざましい美術に焦点を当てるUBSアート・コレクションは、絵画、版画、写真、ヴィデオアートや彫刻までを含む多様な分野をカバー。地域も欧米とアジアを中心に幅広く、じつに30,000点以上もの作品を蔵しています。
東京都千代田区丸の内 1-9-1
TEL:03-3212-2485
JR東京駅 丸の内北口 改札前(東京駅丸の内駅舎内)
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