新年の企画として、弊ギャラリーでは3度目の森田浩彰(b.1973 東京在)による新作展を開催致します。
昨年のLISTE - Art Fair Baselの個展で発表した、世界中の様々な地域のブランドのミネラルウォーターから時間を掛けて「しずく」が零れることによって、他のブランドのボトルへと移り、循環していくインスタレーション「From Something to Something else」を中心に、ネオン管や鏡を用いた立体、それに加え展示で使用されているミネラルウォーターを実際に飲むことができるバーを設置する予定です。
誰もがご存知の様に「水」は空気と同じ様に生命に取って根源的な物質であり、自然界では「霧、雨、雲、湖、海、河、氷」など状況に依って様々に呼称が変化し、常に地球規模で循環しています。
その有り様の1つであるボトルウォーターはローカルであると同時に極めてグローバルな存在で、例えば良く知られたの銘柄の1つである「Fiji Water」はその水源とは異なり、米国企業により所有、販売されています。「しずく」になった水はラベルから解放されて本来の無名性を取り戻した奇跡的な瞬間なのです。
この瞬く間の時間を出来るだけ引き延ばして、「水が様々な形で循環する」という運動を、 「資本主義社会の中での循環」というプロセスに重ね合わせ、水を通じて様々な課題を提示する試みです。
ぜひこの機会にお出掛け下さい。
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