hpgrp GALLERY TOKYOより竹内義郎「APPEARANCE」の開催をご案内申し上げます。
絵画の前に立つ時、多くの鑑賞者は作品の出自を探り、画面から何かしらの答えを求めようとします。しかし、限られた色数とシンプルな構図によって描かれる竹内の作品の前で、私達は絶対的な像として彼の作品と対峙することになります。
宗教や文様に用いられる様式美を感じさせながらも、一方で花や結晶のように自然が作り出す美しさも思わせます。ところが、そういったイメージの想起からいくら思考を巡らせても、一向に作品の答えが出ることはありません。なぜなら、彼の作品は何かを伝えるための媒体ではなく、見い出すための装置だからです。像を像として描くことによって、その向こう側に広がる不可視的な想像を鑑賞者に与えます。
それは、長く続く美術文脈の中で、絵画という形式の本質を示しているのかもしれません。
hpgrp GALLERY TOKYOでは2012年から3年振りとなる竹内の新作展を、この機会にぜひご高覧下さいますようお願い申し上げます。
東京都渋谷区神宮前5-1-15 CHビル B1F
TEL:03-3797-1507
http://hpgrpgallery.com/tokyo/