ミヅマアートギャラリーは、7月15日(水)より中国人作家によるグループ展「BEYOND STUFF」を開催いたします。本展は、中国を代表するアーティストAI Weiweiの言葉「見えているものがすべてではない」(「What you see is not what you see, and what you see is not what it means」)を軸とし、北京(2013)、シンガポール(2014)に続き、この度新作を加えて東京で開催いたします。
本展ではAI Weiweiをはじめ、中国の現代アートにおいて重要な役割を果たしているHE Yunchang、LI Mingzhu、XIA Xing、ZHAO Zhaoが、今日の政治・社会的状況の中で制作した作品の数々を展示いたします。
2014年、中国政府によって強制撤去されたAI Weiweiの作品は、撤去時に梱包された状態のままで展示されます。この作品は、上海現代芸術博物館で開催された中国現代美術賞(CCAA)の15周年記念展において展示予定でしたが、作品内容に問題があったためではなく、ただAI Weiweiの名前と作品を美術館から除外するためだけに撤去されました。
作家たちはこのような制限の中で、それぞれ工夫しながら表現を続けています。
HE Yunchangは、自分の体を切るかどうかを投票で「民主的に」人々に決めさせ、結果、体を麻酔なしで1m切り開くという衝撃的な映像記録作品《One Meter Democracy》を制作しました。これはわずかな民主主義を獲得するために、もがき苦しみ続ける人々を象徴する作品となっています。
毛沢東を食材に見立て、日常の中で消費されるさまを表したLI Mingzhuの陶器作品《EAT MAO》には、未だ強い影響力を持つ毛沢東のイメージを安易に利用し続ける美術表現や中国社会全体に対する批判が込められています。
XIA Xingは最新の時事をもとに制作をし続けている作家で、彼が日々何を描くのかはメディアや最近の出来事に大きく影響されることから予想することはできません。今展ではISILによって拘束されていた後藤健二氏の肖像画を展示いたします。
次世代のリーダーと期待され、AI Weiweiの後継者と呼ばれるZHAO Zhaoは、彼と同様に彫刻や映像など、多様なメディアを用いて現代中国社会の現実を鋭く描きだします。今展では銃痕を星空に見立てた《Constellations》の新作絵画を発表します。
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