1973年熊本県生まれのアートホーリーメンは、マンガ様式のドローイングである"マンガ・ドローイング"を発表し、GEISAI#8で銅賞と長谷川祐子賞を受賞、以降トーキョーワンダーシード2009(トーキョーワンダーサイト渋谷)、熊本アーティスト・インデックス(熊本市現代美術館、2010年)など注目の若手アーティストをフィーチャーする企画展に参加、2014年には第17回岡本太郎現代芸術賞(川崎市岡本太郎美術館)に入選、特別賞を受賞しました。
2005年から描き続けてきたHORYMANシリーズは、2012年制作の「HORYMANと鯱」で物語は完結、本展では、その100年後に聖都と地帝都という地上と地下に分かれ独自の政治体制により存在している人々の物語を続編として描き出す新シリーズ「BARAMANチル篇」を発表します。前作のHORYMANは地上の守護者となり、地下ではBARAMANという人造人間の偶像を軸に物語は始まります。タイトルにあるチルとは、地底の学校に通う16歳の高校生であり、その新展開の物語の第1章にあたる部分を大小のマンガ・ドローイングにて展開します。
また本展の展覧会タイトルにもある「ANIMI-ZOOM」は、2009年にアートホーリーメンが阿蘇白水郷美術館(熊本)にて企画した同名の展覧会タイトルが由来となっており、その展覧会のテーマであった「阿蘇で御神体とされている巨岩「押戸石」をモチーフに、現代美術でアニミズムに迫る」より名付けた造語です。アートホーリーメンは、2015年版のANIMI-ZOOMを、高千穂に現存する天岩戸(洞窟)に着想しながら日本の神話に登場する天照大神(太陽信仰)を幾何学的模様やドローイングと共にインスタレーション『宗教とは関係のない祈りの場所』として展示、前作「HORYMANと鯱」を引き継いでマンガ・アニミズムの観点から日本概念を探求するものと位置づけています。
Bambinart Galleryでは2010年の個展「HORYMAN」、2012年の個展「HORYMANと鯱」以降、およそ2年半ぶりとなる新作個展に、どうぞご期待ください。
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