1950年代後半から80年代にかけての日本は戦後の混乱期を抜け出し、高度経済成長へと突き進んだ時代でした。
あらゆる分野で西洋の価値観が怒涛のように押し寄せ、若者は困惑しながらも自らの存在意義を狂おしいほどに模索したのです。
そんな時代の一断面をレンズを通して見守り続け、記録した目撃者が羽永光利です。
遺された3万コマを超す写真は美術、アンダーグラウンド劇場、イベント、公害問題、学生運動、舞踏、コミューン活動に及びます。
その生涯を通じ現場に向かい、創作家達に寄り添い目撃し続けた羽永光利による多くの伝説的な記録は、現在では貴重な作品であり、美術館にも多く展示され始めています。
本展では多くの未発表作を含め約200点以上を展示する予定で、前回に続きその内容を調査する状況としても設定します。
(他の記録写真出品予定。以下順不同、敬称略。)靉嘔、横尾忠則、山下菊二、太田三吉、風倉匠、田中信太郎、東松照明、石子順造、もの派、山口勝弘、桜井孝身、佐熊桂一郎、岡本信治郎、福岡道雄、金城実、砂澤ビッキ、利根山光人、四谷シモン、糸井貫二(ダダカン)、合田佐和子、金子國義、天井桟敷、 寺山修司、状況劇場、磯崎新、瀧口修造、西脇順三郎、針生一郎、三木多聞、三尾公三、原武典、豊島弘尚、文承根、小田襄、速水史朗、鶴岡政男、東京画廊、宮脇愛子、松澤宥、ゼロ次元、加藤好弘、秋山祐徳太子、小山哲男、GUN、吉村益信、吉野辰海、安土修三ガリバー、石井満隆、青南病院、刀根康尚、クロハタ、風倉匠、山本圭吾、タージ・マハル旅行団、ヨシダ・ヨシエ、狂気見本市、金坂健二、宮井陸郎、草間彌生、ヴラスタ・チハーコヴァ--、風月堂の名士たち、シアタースキャンダル、スインガーパーティ、呪殺、模型千円札裁判、人間と大地のまつり、大パノラマ展、絶対現場、久里洋二、志水楠男、最上壽之、イメージフォーラム、深水龍作、長谷川和彦、大島渚、池田満寿夫、ほか調査中。
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