hpgrp GALLERY TOKYOより、永岡大輔 個展「もうひとつの穴」の開催をご案内申し上げます。
永岡は、鉛筆で描いたり消したりを繰り返し、それを録画し早回しして見せることでアニメーション作品として提示しています。また、最近では人々の経験やその場所の歴史を、読書や朗読で掘り起こすプロジェクト「Re-constellation」なども行い、展覧会場での作品発表に留まらない広がりのある活動を行っています。
一枚の紙の上で物語が積み上がって行く永岡のアニメーションには、時間というテーマが通低しています。線が描かれると同時に、消された線の痕跡も残っていくという、未来と過去が同時に存在する独特なアニメーションの形式は、物語にも漂う曖昧な時間軸と一致します。
昨年、同ギャラリーで発表された作品「千年燃え続ける炎と8分19秒前に消えた星」では、塗り重ねられて行く時間の層と人々の生と死が繋がっているような静謐な世界観で観ている者を魅了しました。
本展で発表される新作アニメーション「もうひとつの穴」では身近な体験をもとに、壮大な風景と個人の身体が繋がり重なるような世界が更に切実に観ている者に迫ります。
本年は国際芸術センター青森のアーティスト・イン・レジデンスでの滞在制作及び展覧会にも招聘され、今後も活躍が期待される永岡大輔の1年ぶりの個展をぜひこの機会にご高覧くださいますようお願い申し上げます。
東京都渋谷区神宮前5-1-15 CHビル B1F
TEL:03-3797-1507
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