タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムでは、5 月25日(月)から 6月 20日(土)まで、荒木経惟の個展を開催いたします。タカ・イシイギャラリーでの 22 回目の個展である本展では、カラーとモノクロームによる最新作を展示いたします。
「今は、往生から、向こうの空側から世界を見てる。だから鏡写しなんだよ。」
荒木経惟
荒木は、今年の春から6×7ポジフィルムによるカラー写真と、日付入りのモノクローム写真を撮影し、1日の出来事、また生と死を想う気持ちを日記のように描いています。
本シリーズにおいて、荒木は日常の風景を鏡写しのように反転させており、鏡の裏側=往生から世界を見ているという思いを込めています。前立腺癌の発症と摘出、愛猫チロの死を経て、荒木は2013年に網膜中心動脈閉塞症を発症し、右眼の視力を失う現実に直面しました。それでもなお以前と変わらぬ精力的なペースで撮影を続行し、死=往生を意識する度にその悲しみを写真を撮るエネルギーに変えてきた荒木が、「向こう側」からの視点で撮影するのは初めてのことです。
「死」から「生」に向かう、荒木の現在の心境を捉えた最新作品をどうぞご高覧下さい。
また、本展の展覧会カタログを刊行いたします。
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