西村画廊では、2015年5月8日(金)から6月27日(土)まで、押江千衣子、 小林孝亘、指田菜穂子、曽谷朝絵、舟越桂、町田久美、三沢厚彦の最新作によるグ ループ展「40年プラス」を開催いたします。
昨年6月、開廊40周年を迎えた当画廊は上記作家による新作グループ展「西村画 廊40周年記念展」を開催し大変好評を博しましたが、1年を経て開催される本展 覧会でも、各作家の最新作を発表します。
押江千衣子は今年2月に、当画廊では約7年振りとなる個展を開催しました。結 婚と出産を経て家庭菜園に取り組むようになった押江は、収穫した玉ねぎや大根 の葉などそれまで題材に選ばなかったものを描くようになり、従来の力強い爽やか さを残しつつも新境地を感じさせる作品を発表しました。本展覧会でも、押江の新 しい日常の中から生み出されたペインティングを発表します。
小林孝亘は昨年、初期から最新作まで約100点が一堂に会する回顧的個展を横須 賀美術館で開催し、同展覧会にあわせて刊行された作品集(青幻舎)と共に高く評価されました。今年の9月には当画廊でも個展を開催します。本展覧会には、近年 描くようになった物語性を感じさせるペインティングを3点前後発表します。
指田菜穂子は2014年のVOCA展(上野の森美術館)で発表したぺインティング作品「辰」、「寅」を筆に、「絵で百科 事典をつくる」という彼女独自の試みを干支をテーマに進めており、2016年には当画廊で十二支による個展を開催予定 です。本展覧会には今年の干支である「未」を題材にしたペインティングを発表 します。
指田菜穂子 SASHIDA Nahoko「未」"Sheep" 2015
acrylic gouache on canvas / 80.3 x 65.2 cm
曽谷朝絵は2013年に水戸芸術館で回顧的個展を開催しました。2014年からは文化庁新進芸術家支援制度により1年間 ニューヨークに滞在していましたが、この5月からは帰国後、そして海外では初となる個展を台北のAKI Galleryにて開 催します。国内での帰国後初の展示となる本展覧会では、NY滞在中に描きためた作品を数点発表します。
舟越桂は、今年6月から兵庫県立美術館を皮切りに、巡回展としては東京都現代美術館など5館で開催以来(2003-04年)、 約10年振りとなる個展がはじまります(その後、群馬県立館林美術館、三重県立美術館、新潟市美術館に巡回)。また、来 年初頭にはパリのクロード・ベルナール画廊で彫刻とドローイングによる新作展を開催予定です。本展覧会には、新しい展 開を見せる彫刻の他、ドローイングも発表します。
町田久美は昨年10月に約1年半振りの個展を当画廊で開催しましたが、従来の作風から大きな変化を見せた新作が注目 を集め、好評の内に幕を閉じました。本展覧会では、それ以来となる待望の新作ぺインティングを発表します。
三沢厚彦は現在、岡山県の高梁市成羽美術館で個展を開催しています(~5月31日)。昨年から今年にかけても、高松市美 術館、岩手県立美術館、周南市美術博物館(山口)で個展を行うなど、ここ数年は全国の美術館での個展が途切れることな くつづいており、各地で人気を博しています。当画廊でも、11月に約2年振りとなる個展を開催します。本展覧会には、 初めて題材に選んだカモノハシをはじめ、白クマ、小鳥など4点の彫刻を発表します。
当画廊ならではの豪華な顔ぶれによる、より深化した最新作が集う展覧会となりますので、どうぞご期待下さい。
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