この度メグミオギタギャラリーでは台湾人アーティストRyan Su(ライアン・スー)の新作絵画展を開催致します。
Ryan Su(b.1979)は台北に生まれ、国立台湾芸術大学を卒業した後、Tunghai大学で修士課程を修了しました。現在は台北の公共芸術施設Banqiao 435 Art Zoneを制作拠点として精力的に活動を広げています。2014年には同館で自らキュレーションを手がけ、アジア初のノーベル文学賞を受賞したインドの詩人タゴールの詩を引用し、子どもの持っている創造力をテーマとした大作展が自由時報新聞に特集されるなど、その作家性の高さが近年大きく評価されています。
2013年から制作を続けている今シリーズで、Ryanは白と黒のみの絵の具を使い、漆黒のカンバスの中で光り輝く動物を描いています。太古の昔より、動物は、フクロウなら智慧、虎は権威といった象徴的な意味をそれぞれに持つ人々の守護神として、愛と畏敬の対象であり続けてきました。
Ryanが描いているのは動物の姿形ではなく、彼らが有する本来的な純粋性、神話的な力の意味、あるいは内なる個性そのものなのです。モチーフを浮かび上がらせている大小の光の集積は決して具象的ではないにも関わらず、描かれた動物は置物を思わせる、温かく親しみ深い質量感を伴っています。透き通った無垢な瞳は、人智を超えた存在感で観る者の心を静かに打ちます。
今回の特別展では、10/31-11/1に表参道スパイラルで開催されたウルトラアートフェアに出品されたF40の大作を含む新作絵画6点に加え、新たに東京で制作した最新作を披露します。
Ryan Suの日本初個展、是非ご高覧下さい。
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