タグチファインアートでは、フランク・ゲアリッツ作品の展示を、約5週間にわたり開催致します。
フランク・ゲアリッツは1964年ハンブルク近郊、バート・オルデスロー生まれ。現在ハンブルクを拠点に、ヨーロッパとアメリカで定期的に作品を発表しています。その作品はヴェサーブルク美術館(ブレーメン)、ハーグ市立美術館、ポントワーズ美術館、パンザ・コレクション(ヴァレーゼ)、ナショナル・ギャラリー(ワシントンDC)、ブルックリン美術館(ニューヨーク)、メニル・コレクション(ヒューストン)等、多くの美術館、個人コレクションに収蔵されています。
ゲアリッツが、抽象的・幾何学的な言語によって作品を制作している今日の作家のなかで、最も重要な作家のひとりであることは疑いありません。一見しただけでは、彼の作品はミニマリズムやコンセプチュアルアートの道を遡るものに見えるかもしれませんが、そうした見方はあまりにも一面的です。ゲアリッツの作品においては個々人の知覚の生き生きとした部分に関わる性質が重要であるからです。彼の作品は表面的な見かけよりも実に深淵であり、美術史の議論に対しても常に多様な引用と見解との複雑な織を提供しています。
日本で、またアジアで初めての展示となる今回の個展は、アルミの上にペイントスティックを重ねた作品のみ、5点の作品で展示構成いたします。4点組の新作の題名「レザープレイド・スーツケース」が本展示のタイトルとなっています。
ゲアリッツの作品は大変な集中力を要し、制作にとても長い時間がかかるため、彼の作品のコレクターは常に、新作の発表を心待ちにしています。今春のケルンでのアートフェアでタグチファインアートは彼のMDFドローイングを展示し、大変な好評を得ました。アジアで初めてのフランク・ゲアリッツの個展をぜひご高覧ください。
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