この度メグミオギタギャラリーではフォトグラファー、アンディ・チャオ個展「ROOTS」を開催します。
シンガポール出身のアンディ・チャオは、肖像写真家としての成功を目指し、2000年に東京へ移住しました。2004年には自ら小沢征爾の18日間のツアーに完全密着した『小澤征爾サイトウ・ キネン・オーケストラ欧州を行く』を出版、彼の最初のフォト・ドキュメンタリー作品として国内外より広く注目を集めました。その後も数多くの著名人たちのポートレートやコマーシャルワークを手がけ、肖像写真家として活躍し続けています。
繊細で荒々しく、クールだけれど温かい ー アンディのポートレートは何故こんなにも人々を魅了してやまないのか、その秘密に対する答えが、今展"ROOTS"の作品群の中に隠されています。
今展ではアンディが東京へ移る前の2年間、世界と自分自身を発見するために世界中を旅して撮影したドキュメンタリー写真を日本で初めて展示します。インドで、チベットで、スペインで、フィリピンで、中国で、アンディは人々を、広大な風景を、等しく愛の眼を持って切りとります。
レンズ越しに世界を見つめることだけを徹底的に追及した2年間の放浪の旅こそが彼の写真家としての原点であり、また今日の写真家としての視覚的な感性、美学、哲学の基礎がそこで形成されたといいます。
また、アンディはこの旅を通して撮影した膨大な量のフィルムの中からセレクトして新たにプリントし、自らの言葉を添えて構成した初の写真集「ROOTS」を昨年9月に出版しました。この写真集をもとに、本年5月16日から6月22日までの1ヶ月間、アンディの故郷シンガポールのObjectifs Centre for Photography and Filmにおいて、写真集と同名の初個展を開催、数々の現地メディアに取り上げられ、注目を集めました。
今回の日本初個展では、キュレーター本尾久子氏を迎え、シンガポールでの個展とは異なる新たな構成で展開します。
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