この度9月3日(水)より、ハギワラプロジェクツにて松延総司の個展「still life transparent objects スティル・ライフ・トランスペアレント・オブジェクツ」を開催致します。
今回当画廊で初となる個展では、昨年京都で発表し好評を得た「SHELVES(棚)」シリーズのインスタレーションと、新作のドローイングを発表いたします。
松延の作品は、コンクリートを手でこねて作られた大量の石ころや、模様のように鉛筆で殴り書きされた壁紙など、ミニマルな形態ながら、観る者の視覚や知覚を揺さ振ります。日常に存在する「物」を形成する上で基盤となる機能や技法、法則、素材といった条件に着目し、それらを排除、解体、および再構築することによって、物が持つコンテクストが変わった時に何が呈示されるのか、私たちの認識や思考への新たな問いを提起します。
今回発表されるインスタレーションでは、「棚」が持つ収納という属性を抑制し、対象を捉えきることが出来ない「状態」を作り出します。そのときその棚は、消費されるものではなく、さらに多くの視点を生み出す事象へと変化します。
世界の成り立ちと本質を捉えようと、新たな創造を生み出す作家の試みをぜひご覧下さい。
「わたしが作りたい物は、漫然とそこにあるものではなく、見るたびに「静止していること」を主張してくる控えめで頑固なやつだ。
果たして物体に永遠の命を与えることは可能だろうか?」( アーティストステイトメントより )
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