出展作家:ヒューゴ・マッククラウド
オーガスタス・ナヴァロ
ティム・オカムラ
ナサニエル・メアリー・クイン
コレット・ロビンズ
ダミアン・ステイマー
夜は、夢を通じて日中忘れられた神話を語る。
-カール・グスタフ・ユング「思い出・夢・思想」
「For The Time Being」展は、遠い夢と記憶の交差について探索するグループ展です。コンセプトは、アメリカ人キュレーターの日本文化への強い興味、それは夢と憧れという形として本人を魅了してきたものであり、そこから着想を得たものです。
本展は、幼少期から成人期への経過を瞑想したものであると同時に、過去をむしばみ曖昧にするという時間の持つ力(実際の出来事と妄想を識別するのを困難にしてしまうもの)を探索しています。
我々は過去を正確に覚えているでしょうか。夢が記憶に浸透する瞬間があり、何が本物で何が想像なのか判断する能力に影響を与えているでしょうか。本展では、このような問いかけを、アメリカを拠点とする若手作家たちによるペインティングとドローイングを通して行います。
6人の作家は、日本での展示は初めてであり、全く新しい観客の目に作品が触れるという意味で、作家たちにとって大きな転換期になります。
「For The Time Being」展では、主に白黒の作品を展示致します。これはキュレーターの判断によるものであり、作家の作品を最も基本的でミニマルな要素に削ぎ落すと同時に、鑑賞者に平静さと更なる内観の可能性を提供するという意図があります。
キュレーターについて
インディペンデント・キュレーターのデクスター・ウィンバリーは、ニューヨークのブルックリン出身。熱烈なコレクターでもあり、アートの支持者であるウィンバリーは、今までに国内外300人以上の作家の作品を展示している。また、ギャラリーや公的アート施設での展示、公開講座、トークなどを通して世界中の若手作家との対話を行っている。これまでMixed Greens Gallery、Driscoll Babcock Galleries、ブルックリン音楽アカデミー、ブルックリン歴史協会、The Museum of Contemporary African Diasporan Arts (MoCADA)、サバンナ美術大学、The Lower Manhattan Cultural Council (LMCC)などでキュレーションやトーク。現在、インディペンデント・キュレーターズ・インターナショナル(ICI)の経営企画部長。
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