YUKA TSURUNO GALLERY は安田悠の個展「Between」を6月7日(土)- 7月12日(土)まで開催いたします。
安田悠は1982年香川県生まれの油彩作家です。武蔵野美術大学大学院在学中より注目を集め、2007年の卒業と同時に、「ART AWARD TOKYO」(行幸地下ギャラリー、東京、グループ展)、「TWS -EMERGING 2008」(トーキョーワンダーサイト本郷、東京)に選出されて展示を行い、翌年には「VOCA展 2008」(上野の森美術館、東京)に出展しました。以降も「Art in an Office」(2011年、豊田市美術館、愛知)、「RYUGU IS OVER!! 」(2012年、竜宮美術旅館、横浜)などの展覧会に参加する一方、最近では公共空間に常設されるパブリックワークなども手がけ活動の幅を広げてきています。
安田悠は独自の現代的な感性で油彩というメディアにこだわり続けながら、幻想的な情景を、空間、時間が混じり合う陽炎のような独特のタッチと色彩のレイヤーで描き出し、既存の時空概念から解き放たれた流動的な絵画世界を創出します。活動開始当初より特定の場所や人物といった具体的な要素のない心象風景を描き続けていますが、近年ではさらに抽象的な表現へと変化してきています。
「色と色の関係性を考え、筆跡の必要性や意味を探り、意識して出来ることと出来ない事を繰り返しながら最終的に風景画という形に収められた」と安田が言うその画面は、鑑賞者をさらにキャンバスの奥の世界に引き込むと同時に外側に続く景色を想像させます。それはまた、私達の潜在的意識の中の風景あるいは予言的風景のようにも感じ取ることが出来るでしょう。本展のタイトル「Between」にはこういった「中間的な風景」という意味と、「絵の内容がすべてを主張をするのではなく、見る人との間で何かがリンクする作品でありたい」と言う作家自身の思いが込められています。
約3年ぶりの個展となる本展では、様々なサイズの油彩画を展示いたします。安田の渾身の最新作に是非ご期待ください。
東京都江東区東雲2-9-13 TOLOT2F
Tel:03-3520-1700