今回の展覧会では、ある時間(限定された時間)を設定する中で現される、筆触に焦点をあてて制作しました。
具体的には、一枚の絵の中で図と地の関係で現される地になる部分に多量の絵の具の層を塗り、その絵の具が乾ききるまでに描画を終了させるといった方法をとっています。
また、筆触の運びや塗りの厚みがわかりやすいように色彩を制限して使用していることも特徴的です。
このプロセスは、筆触の運び、集積から、数値化されえない時間について検証することが目的です。
時間の流れに滞在する身体(筆触)から、逆説的に時間を露にすることができないか考えています。
柴田主馬
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