hpgrp GALLERY TOKYOでは7回目となる、彫刻家・伊藤一洋の個展を開催致します。
蜜蝋で作られる原型から鋳造するというのが一般的なプロセスのブロンズ彫刻ですが、素材が移行する過程で「カタチに距離を感じる」ことから、伊藤は長年原型を作らずにブロンズの塊そのものから形を見出していく独特の手法で作品を制作していました。
しかし近年はブロンズとわかり合え始めたこと、また、蜜蝋は伊藤自身が感じる「センチメンタル」を表現するのに適しているということから蝋型原型から作品を作る技法に立ち返っています。
彫刻とは何か?という永遠の問いに挑戦し続ける伊藤は、20年に及ぶ考察とブロンズ研究から、静かに表現の幅を広げています。数千年もその形を変える事のない、非日常的な長さでの時間的要素を孕むブロンズという恒久的な素材を操り、豊かな表情を見せてくれる伊藤の作品をこの機会にぜひご高覧ください。
東京都渋谷区神宮前5-1-15 CHビル B1F
TEL:03-3797-1507
http://hpgrpgallery.com/tokyo/