GALLERY ZEROでは、山本桂輔の新作個展「荒地」を開催いたします。
昨年末の当画廊でのドローイング展「Taro」は、2007年の小山登美夫ギャラリーでの個展「豊壌」から続く、色彩や画面構造による絵画の可能性を探る旅であったように思います。
今回の個展に関し山本は言います、「肥沃な土壌となるよう努めていた視点に対して、自分の現実やリアリティを見つめ直そうとする視点。一見、痩せて一般的な利用価値を持たない土壌でも、その側から見えてくるものもあるのでは。」と。
カラーリスト山本桂輔が、そのキャリアの中で辿り着いた物とは、色彩や構成の基本となっていたイメージやフォルムへの回帰なのかもしれません。その傾向は前回のドローイング展の、抑えた色彩の作品にも感じる事が出来ました。
今回の個展では、絵画5点程と、彫刻の小品4点程を展示する予定です。春爛漫の桜の艶やかさを知る山本にしかできない、地味溢れる美しさをご覧いただけることでしょう。山本桂輔の新たな一歩を、どうかご期待ください。
また山本桂輔は、同時期の国立国際美術館の企画展、「ノスタルジー&ファンタジー 現代美術の想像力とその源泉」にも出品いたします。同時開催されます両展で、山本の独自の世界をご堪能ください。
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