無人島プロダクションでは、松田修個展「パラダイスロスト・パラダイス」を開催いたします。
松田修は映像や立体、ドローイングなどさまざまなメディアを用いた表現で、社会に潜む問題や現象、風俗をモチーフにして「生」や「死」といった普遍的なテーマに取り組んできました。
ときには、ひきこもりやニートといった、世間から否定的な眼差しを向けられる存在や、ゲームの中での戦いや死など、繰り返し再生されるヴァーチャルな世界での生命観なども松田の作品の重要なテーマとなってきました。
本展のタイトル「パラダイスロスト・パラダイス」は、「楽園を神に追放されたアダムとイブ。けれど地上も楽園だった。僕はそう考えたい」という松田の思いがベースとなり、「失楽園」と「楽園」をひとつのものとして同等に並べています。ロスジェネと呼ばれた自分たちのその後も「楽園」であるはずだ、という思いも同様に込められたこのタイトルは、略称「パラパラ」。各所にちりばめられたコンセプトの重厚さとは裏腹な表面上の軽さ、俗っぽさは、多分に含ませたブラックなユーモアとともに、松田が全力で思い描いた脱力の未来を表現するうえで、なくてはならない仕掛けです。
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