柴田健治は1971年新潟県生まれで現在茨城県在住。1998年に東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻を修了。1997年のギャラリーQにおける初個展以来、東京を中心に数度の個展と、東京都現代美術館アニュアル2002「フィクション ? - 絵画が開く世界」展やカスヤの森現代美術館での「アテンプト」展(2007, O Jun氏 企画) をはじめとするグループ展で作品を発表。着実に評価を積み上げてきました。昨年は十和田奥入瀬芸術祭に参加、十和田市現代美術館に作品を展示しました。
Sei Solo はヨハン・ゼバスティアン・バッハが6編の無伴奏作品『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』の表紙に記した言葉です。この言葉には「六つの独奏曲集」という以外に「お前は独りきりだ」という意味もあり、演奏家のなかには、「独りで弾いてみろ」というバッハからの挑戦のように受けとめて演奏に挑む人もいるのだそうです。柴田もこうした演奏家たちと同じように、一本の筆を手にして何も描かれていない真っ白なキャンバスに向かうとき、「お前は独りきりだ」という声を心に感じながら制作に挑みます。
今回は十和田奥入瀬芸術祭に出品した作品を中心に大作を展示致します。タグチファインアートにおける4度目の個展をぜひご高覧下さい。
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