外林道子と東京画廊+BTAPの付き合いは、1977年に弊廊が開催した『摩崖碑拓本展』から始まりました。以来、書の表現について共に思考しながら今日まで続いています。書が文字としての意味を超え、アートの一表現形式をめざした創作の一端を、本展では展示致します。
タイトルの「體と臟」は、體が書体の体で漢字のかたちを表わし、臟はそのかたちの中で変容する墨の様子を表わしています。漢字の起源を踏まえながら、書を近代の芸術というコンセプトのなかで新しい表現として位置づける意味が込められています。情報メディアの発達によって、アートもグローバルスタンダード化が進み、今日では作品が生まれる風土(ローカリティ)を考えなければ表現の多様性が失われてしまいます。東洋的な表現形式のありかたを問い直す必要がある時代と言えるでしょう。
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