オランダの一日、朝の光が窓辺に注ぐ。光は窓を通して輝き音の原点、原音を奏でる。
13年前に文化庁の芸術家在外研修員としてオランダに滞在した時の一齣である。
家からの風景、弘法山からみえる異次元的な風景も、長く撮り続けることで、新たな発見が生まれてくると、作家は言います。
この、太陽から波及し目が眩むような一瞬を切り取ることは、自分では計れない景色が表れ、確かに音の原型が現れるような気持がしてきます。
それは時間を超えて、現在もイキイキと我々の気持ちの中に入ってくるように思えます。
写真は当時撮ったものですが、新しく多田の10年近く続けています透明なジェルを用い、写真の上から再構築しています。
展覧会は21点の写真画(写真にジェルを使って描く)で構成されます。
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