数多くのアーティストを輩出したオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」(江東区佐賀町、1983-2000)の活動を検証する佐賀町アーカイブ。
今回は、1995年に佐賀町エキジビット・スペースで行われた個展「MADE IN U.S.A.」でデビューした立花文穂さんの展覧会を開催します。
会期:第Ⅰ期「MADE IN U.S.A.」 2013年5月24日(金)─6月23日(日)
第Ⅱ期「クララ洋裁研究所」2013年6月28日(金)─7月28日(日)
開廊日:金・土・日・祝 12:00─19:00(月〜木休)
入場料:100円〜(佐賀町アーカイブの運営に対するドネーションとして)
会場:佐賀町アーカイブ
主催:NPO法人アート・ミーティング・ポイント
協力:株式会社キチン
本展では、第Ⅰ期を「MADE IN U.S.A.」、第Ⅱ期を「クララ洋裁研究所」と題して展示替えを行います。
第Ⅰ期では、アメリカ・ヴァーモントでの2ヶ月間のアーティスト・イン・レジデンスでアンティークショップやフリーマーケットで集めた素材をもとにした作品を持ち帰り、佐賀町エキジビット・スペースで行ったインスタレーションを、およそ18年ぶりに再現。
併せて、1999年のアメリカ・ピッツバーグでの滞在制作および展示した作品も再構成します。主に文字、紙、本を素材やテーマとする現在の創作活動の原点を見ることができるでしょう。
また、第Ⅱ期では、2000年、佐賀町エキジビット・スペース主宰である小池一子の母が創設した「クララ洋裁研究所」の建物が取り壊される前に、そこから出てきた型紙やチャコールペンシル、針や糸など大量の洋裁道具を用いてインスタレーションした作品を、佐賀町アーカイブの空間に合わせて再構成します。
さらに、現在入手困難な同名のアーティストブック『クララ洋裁研究所』が少部数販売されます。本展のために、製本所で見つかった印刷の残りを使い、新たな様相で作家自ら製本したものです。
紙束やしわ、不揃いの文字、インクのかすれなどが、これまで見ていたものと違って見える。ものを見るとは何か、あらためて考えさせられます。
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